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小型で軽いデジタル専用望遠ズーム――AF-S DXズームニッコールED55〜200mm F4〜5.6Gレビュー:デジ一眼「2本目のレンズ」(4/4 ページ)

» 2005年08月30日 08時50分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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 また、ズームの全域で最短95センチまで近寄って撮れることもうれしい。このクラスの焦点域を持つ望遠ズームとしては優秀な接写能力といえる。

photo 55ミリ側で撮影。隅々までくっきりと再現でき、気になるような色収差は見られない
photo 200ミリ側で撮影。別にニワトリが好きなわけではないが、300ミリ相当を生かしてアップで撮ると顔の細かい作りが分かっておもしろい

 ちなみにライバルとなる望遠ズームとしては、1ページ目で取り上げた純正レンズのほかに、画質に定評のあるシグマ「55-200mm F4-5.6 DC」がある。さらに求めやすい価格の強力なライバルだが、「AF-S DXズームニッコールED55〜200mm F4〜5.6G」は超音波モーターによる静粛かつ高速なAFができる点や、最短撮影距離の短さで一歩リードする。

 個人的には広角や標準域で撮るのが好きなので、旅行やスナップ用に望遠ズームを持ち歩くことは少ないが、「AF-S DXズームニッコールED55〜200mm F4〜5.6G」ほどの小型軽量ズームなら、いざという時のためにカバンに入れておいても負担にならないと感じた。ただし、くれぐれも言っておくが、手ブレには十分注意して使いこなしたい。

photo 1/250秒のシャッター優先AEを選び、感度自動制御をONにしておけば、高い確率で手ブレを防げる。このカットはカメラの仕上がり設定から「コントラスト」を「High」に、「彩度」を「強め」にして、あえて高コントラストの表現を狙った
photo 上のカットと同じく画質をカスタマイズしているので、レンズの描写性能は分かりにくいが、こうした大アップの表現を気軽に楽しめることを伝えたい。背景がぼけて、鳥の表情が際立っている
photo このカットは、「コントラスト」と「彩度」の設定を標準に戻し、D70sの内蔵ストロボを照射して撮影。手前の金網にストロボ光が反射し、丸いボケとして表現された
photo 最短撮影距離の短さを生かし、クローズアップの撮影も楽しめる。感度はISO1600になったため、ざらつきが目立つが、かといって写真の価値が損なわれるわけではない
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