ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)は、「PSP」向けの有料動画配信サービス「Portable TV」(P-TV)の有料サービスを11月29日に開始した(関連記事)。P-TVは、いわゆるダウンロードレンタル方式のVoD。PCもしくはPSP本体の無線LANでダウンロードし、設定された再生期間内であれば何度でも再生できる。5G iPodなど動画対応のモバイル端末が注目を集めるなか、P-TVはどのような戦略で臨もうとしているのか。プロデューサーを務める宅島欣男氏に話を聞いた。
――まず、P-TVが採用した“ダウンロードレンタル方式”の特徴を教えて下さい
「お気に入りの動画コンテンツをメモリースティック PRO デュオにダウンロードし、あらかじめ設定されている再生期限内なら、何度でも再生できるサービスです。著作権保護機能については、PSPの最新システムソフトウェア(バージョン2.60)に実装された技術を使用しています」
「また、新しいシステムソフトウェアを導入したPSPでは、内蔵の無線LANとWebブラウザを使って、直接メモリースティックPRO デュオに動画をダウンロードできるようになりました。ホットスポットでダウンロードすることも可能ですから、気軽に使ってもらえると思います」
「課金手段は、現状ではクレジットカード決済とSo-net課金だけですが、12月中にWebマネーにも対応します。ほかにも、たとえば携帯電話課金など、いろいろと検討しています」
――直接ダウンロードした場合にかかる時間は?
「再生時間の半分程度ですね。これはIEEE 802.11b無線LANのスピードがボトルネックになっているためです。PCとUSB接続した場合、回線速度にもよりますが、より高速にダウンロードできます」
――再生期間を終えたコンテンツを再度みたいとき、再生鍵のようなものを発行する機能はありますか?
「今回はシステムをなるべくシンプルに、分かりやすくしたので、そのような機能を設けていません。再生期限についてはXBM(クロスメディアバー)で確認できます。また、再生期限を終えた動画ファイルは自動削除はされませんので、XMBから削除してもらう形になります」
――コンテンツは約400タイトルでスタートということですが、集めるにあたって何か基準はありましたか。また、今後はどのようなコンテンツが増えていくのでしょう
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