本製品は40GバイトのHDDを搭載しており、CDやMD、ネット購入した楽曲などを最大2万曲ストックすることができる(ATRAC3plus 48kbps時)。CDをHDDに取り込む場合には、CDモードでディスクを認識させ、そのまま、「HDD REC」のボタンを押せばいい。
デフォルトのリッピング設定はATRAC3 132kbpsとなっているが、それ以外にもARTAC3plus/PCM/MP3が選択可能だ。ビットレートの設定もATRAC3ならば66/105/132kbps、ATRAC3plusならば48/64/256kbps、MP3ならば96/128/160/192/256kbpsから選択できる。既存モデルのNAS-A10はMP3非対応だったので、これはうれしい変更点だ。
Gracenote CDDBに対応しており、CDをセットするだけで曲名やアーティスト名などは自動的に取得される。データベースはHDDに収録されており、インターネット接続環境がなくともかなりの確率でディスクを正しく認識してくれる。もちろん、インターネットに接続されていればGracenoteのサーバーから情報を引き出しれくれる。リッピング速度は最大8倍速(ATRAC3、音声モニターOFF時)となかなか高速だ。
MDからの録音も可能だ。基本的な方法はCDの場合と変わらず、MDモードでディスクを認識させた後、「HDD REC」のボタンを押すだけだ。タイトル情報などが入力済みである場合にはその情報も引き継がれるが、CDとは異なり、ディスク単位での録音になるほか、速度も等倍となっている。
HDDへの取り込みについては、CD/MD以外にもANY MUSICからの楽曲購入(詳細はこちらの記事を参照)やAM/FMラジオ、ライン入力にも対応するが、本製品はこれらに加えてUSBストレージやポータブルプレーヤーからの取り込みも可能となっている。
HDDモードにした後、「ツール」ボタンを押すと「MP3取込み」の項目が現れるので、ガイダンスに従っていけばポータブルプレーヤーに収録されているMP3ファイルを本製品のHDDに取り込むことができる。手元にあったクリエイティブメディアのNOMAD MuVo2をセットしてみたところ、問題なく認識され、HDDへの取り込みも行えた。
機材はUSBマスストレージクラスに対応していれば問題ないようで、USBフラッシュメモリからの取り込みも行えた。試しにMP3とAACを混在させてあるiPod nanoも接続してみたが、認識まではされたものの、フォルダ名が「001 f00」のように表示されてしまった。そのまま取り込むことも可能でタイトルなどの情報は保持されるが、曲順はバラバラになってしまう。iPodとの接続は実用的ではないといえるだろう。
同じく「ツール」から「MP3取り込み」―「PC共有フォルダ」を選択することで、PCの共有フォルダにおかれているMP3ファイルを取り込むこともできる。ただ、コンピュータ名や共有名、ユーザー名などをリモコンから入力する必要があり、やや面倒。USBキーボードが接続できれば便利なのだが、初代ネットジューク「NAS-A1」からUSBキーボードはサポートされていない。
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