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「表参道ヒルズ」の歩き方(男性用)(1/3 ページ)

» 2006年02月10日 19時07分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 2月11日、いよいよ「表参道ヒルズ」がオープンする。同潤会青山アパートの跡地に誕生した東京の新しいランドマークは、個性的で洒落たショップやレストランが集まった魅惑的な空間。新しいデートスポットになること請け合いだ。そこで今回は、世の中の流行に疎いIT戦士な男性たちのために、一足先に表参道ヒルズを調査してきた。お出かけの際は情報武装を忘れずに。

photo 東京の新しいランドマーク「表参道ヒルズ」。手前が同潤会青山アパートのイメージを残す「同潤館」で奥に本館と西館がある。上部の住居エリアはケヤキの英語名にちなんで「ゼルコバテラス」と名付けられた

 まずは表参道ヒルズの基本スペックをおさらい。表参道ヒルズは、関東大震災後に被災者へ住宅を供給する目的で建築された「同潤会青山アパート」の跡地を利用した大規模な再開発プロジェクトとしてスタートした。“ヒルズ”の名称が示すように、運営母体は森ビル。しかし、同じ森ビルの建物でも「六本木ヒルズ」とはかなり趣が異なる。気になるスペックは下表の通りだ。

表参道ヒルズの基本スペック

所在地 東京都渋谷区神宮前4丁目12番地1、2等
敷地面積 6051.36平方メートル
建築面積 5030.76平方メートル
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
(一部鉄筋コンクリート造、および鉄骨造)
建物階数 地上6階/地下6階
営業時間 ショッピング:11時〜21時
レストラン:11時〜24時(LO23時)
カフェ:8時〜23時(LO22時)
駐車場 216台(うち客用182台、1時間700円)
最寄り駅 地下鉄半蔵門線「表参道」駅
(A2番出口から徒歩2分)

 表参道のケヤキ並木に沿って建てられた新施設は、建築家の安藤忠雄氏が設計したもの。敷地面積は6051.36平方メートルと広いが、地上6階/地下6階と“高さ”を抑えているのが特徴で、最大23.3メートルの高さに対して深さは31.4メートル。地下部分のほうが大きいのだ。これは、容積を確保しながら周囲の景観や旧同潤会青山アパートのイメージを壊すことのないように配慮したため。実際、最寄りの表参道駅や明治神宮前駅からは徒歩2分程度の好立地ながら、すぐ近くに行くまで建物は見えてこない。

photo 入り口。当日は報道陣と招待客のみの内覧日だったにも関わらず、周辺には長蛇の列ができていた

 また、建物の屋上は可能な限り緑化を進め、一部に同潤会アパートの外壁を再生して使用するなど、世相を反映してかなり「リサイクル」で「ロハス」で「スローライフ」な建物になっている(適当に流行語を並べてみた)。建物自体にやたらと存在感があった六本木ヒルズとは対照的なイメージだ。

「スパイラルスロープ」をぐるぐる回ってみた

 さらに特徴的なのは、本館の内部構造。中心部が3階から地下3階までを貫く吹き抜けになっていて、その周囲を螺旋状の通路と店舗が囲んでいる。通路は緩やかなスロープのため、エスカレーターや階段を使わなくても上から下まで見て回ることができるのだ。もちろんエレベーターやエスカレーターも用意されているから、最初に最上階に上がってからスロープを下ってくると効率的だろう。

photo 階段の両脇に見えるのが、地上3階から地下3階までを螺旋状につなげる「スパイラルスロープ」。3階で小銭を落とすと地下3階まで転がる……かもしれない
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