新しいiMacは、Macintoshで初めてIntelプロセッサを使ったマシンだ。この20インチモデルを1週間ほど使うことができたので、その速度を中心にiMac G5と比較しながらレビューしてみた。
なお、Mac OS X 10.4.5がリリースされたが、このレビューはそのリリース前に執筆したものなので、OSは10.4.4だ。10.4.5でどう変わったかはチャンスがあったらまた調べてみたい。
見た目には、新しいiMac(以下iMac Intel)はiMac G5と全く変わりがない。内蔵されたiSightカメラも、リモコンの取り付け位置もみんな一緒だ。
こうやって並べてみてもどっちがiMac Intelかわからない(手前がそう)。液晶の写りかたも同じだ。
外からわかる違いは2カ所。ひとつは、背中の外部ビデオ端子。iMac G5では独自コネクタだったのが、iMac IntelではMini-DVIになっている。
もうひとつ、使用するメモリがPC2-5300 DDR SDRAMのSO-DIMMに変更されたのに伴って、底面のふたも小さくなっている。このタイプのメモリはまだまだなかなか品薄だ。今回はアドテックから512Mバイトモジュール「ADF5300MJ-512」をお借りして、1Gバイトに増設した。
メモリのスロットへの挿入はかなり力を入れて押し込まないとしっかり入らない。最初、取り出しようの白い爪が押し込まれたところで大丈夫かと思ったら、起動しなかった。さらにもう一段押し込む感じが正解だった。なお、メモリスロットは2つで、初期状態ではその片方に512Mバイトメモリがささっている。
試用したマシンのOSは「Mac OS X 10.4.4」(8G1165)、カーネルバージョンはDarwin 8.4.1。微妙に新しい番号が振られているが、これがIntel対応なのであろう。
Intelプロセッサを搭載したMacintoshはCPUが変わったのだから、バイナリも新しいものが必要になる。といってもPowerPC CPUも切り捨てるわけにはいかない。というわけで、今後登場するアプリケーションは、両方のCPU用の実行コードを含んだUniversalアプリケーションと言われる形になっている
また、Universal化されていない(PowerPC用のコードしか持たない)従来のアプリケーションは、RosettaというエミュレータによってIntel CPU上で動作することになる。このUniversalとRosettaがIntel Macの速度を議論するときのキーワードとなるのだ。
ではiMac Intelに入っているアプリケーションはどのくらいUniversal化されているんだろうと、調べてみてびっくりした。ほとんど全部なのだ。
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