まずは画面全体がブレちゃってる「手ブレ」から。手ブレ補正付デジカメの登場ですっかり有名になった感がある。
わずかな手ブレはピンボケとの区別が付きづらいが、ちょっと画像が流れるような感じになってて、なおかつシャッタースピードが遅ければ手ブレを疑おう。
手ブレを防ぐ基本は「カメラを動かさないで撮る」こと。当たり前だけどカメラが動かなければブレないのだ。
「それには三脚を使おう」……って書くのは簡単だけど、いつも三脚を持ち歩いてる人なんてめったにいないし、持っていても取りだしてカメラをセットして、なんてやってるとシャッターチャンスを逃すこともある。そういうときはできるだけ体を動かさないようにして撮る。
壁にもたれかかるとか椅子に座るとか(身体を固定できるのでけっこう違う)、腕を伸ばさないでできるだけ曲げ、ヒジが身体に着く感じにするとか(腕を伸ばした方がブレやすい)、そういう撮り方の工夫でカバーする。
もうひとつは、「シャッタースピードを上げて撮る」こと。「手ブレ」って簡単に言うけど、実のところ「手はいつでも微妙にブレている」のだ。ただ素早く小刻みにブレてる訳じゃないので、シャッタースピードが速ければ「撮影している瞬間のブレ」はわずかなので写りに影響しないのだ。
どのくらいならいいか。一般に38ミリ相当(3倍ズームの広角側がこのくらい)なら1/38秒、114ミリ相当(3倍ズームの望遠側がこのくらい)なら1/114秒が手ブレ限界と言われている。望遠の方がブレやすい(つまり、ブレが目立ちやすい)からだ。
例えば撮る瞬間に手が0.1ミリ動いちゃった場合、広角側だと0.1ミリくらい誤差の範囲内だが、望遠側だと大きな差(つまり大きく撮るのでわずかなブレが大きな影響を与える)になると考えてください。
もちろん個人差は大きいしカメラの持ち方による差もあるが、まあ、ズームデジカメの広角側は1/30秒、望遠側なら1/125秒より速ければまあブレにくいと思っていいだろう。
でも昼間ならともかく、薄暗い場所や室内でこのシャッタースピードを得るのはなかなか難しい。室内なんかすぐ1/10秒とかになっちゃうからね。
そういうときの対策は2つある。
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