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金属蒸着仕上げのスリムボディ――“新DVDカムWooo”「DZ-GX3300」春のビデオカメラ特集(3/3 ページ)

» 2006年03月01日 20時44分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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素早い撮影再開が行える新機能“秒撮”

 新しく搭載された機能としては、“秒殺”ならぬ“秒撮”が挙げられる。これはパナソニックDIGICAMの「クイックスタート」と同様の機能で、全体の電源を落とさずに、いわゆる“スタンバイ状態”にとどめることで、素早く撮影再開を行えるようにしている。復帰時間も約1秒とまさしく“秒撮”だ。

photo インタフェースや操作系は従来のモデルとほぼ変わらない。新機能の「秒撮」ボタンはファインダーの上のかなり目立つ場所に配置されている

 このモードでは撮影時(ファインダー使用)の約半分の電力を消費してしまうが、あらかじめ設定しておくのではなく、「秒撮」ボタンを押せばスタンバイに入るという仕組みなので、容易に電源オフと使い分けられる。また、ファインダーの上に配置された秒撮ボタンはサイズも大きめで、さらに、モードに入ると青く点灯するので、わかりやすい。

photo 付属バッテリ「DZ-BP14S」では連続撮影で約1時間40分前後の使用が可能。実使用では操作の内容にもよるが、もっても1時間という感じだ

 DVDカメラの分野では先頭を走ってきた日立製作所の「DVDカムWooo」だが、ここにきて、他社の追い上げもかなり激しくなっている。この「DZ-GX3300」でうまくかわしたいところだが、明確なアピールポイントに欠ける印象は否めない。高画素・高画質化には、同社だけでなく、いずれのメーカーも力を入れているし、スリム・軽量という面だけならキヤノンの「DC20」(幅は同じ48ミリ。新製品の「DC40」はかなり太ってしまったが)に及ばない。

 もちろん、多彩なメディアへの対応や、軽量コンパクトなボディにバランスよく性能を搭載した点などが、最大の特徴といえるのだが、戦国時代に入ったともいえるDVDカメラの世界で生き残るためには、もう少しはっきりとした主張が必要かもしれない。

ビデオ撮影のサンプル画像

photophoto ともにXTRAモードで撮影。解像感は従来のモデルよりもかなり向上した印象だが、色合いや深みといった面では、いまひとつという感じだ

静止画撮影のサンプル画像

photophoto 撮影解像度自体は上がっているものの、細かい部分まで描き切れているわけではなく、全体にややのっぺりとしている。ただ、従来モデルではカラーノイズが気になる場合もあったが、この「DZ-GX3300」ではそうした問題はまったくない

内蔵フラッシュでの撮影

photophoto 日光下の室内での静止画撮影(左)と、内蔵フラッシュを利用した静止画撮影(右)
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