新しく搭載された機能としては、“秒殺”ならぬ“秒撮”が挙げられる。これはパナソニックDIGICAMの「クイックスタート」と同様の機能で、全体の電源を落とさずに、いわゆる“スタンバイ状態”にとどめることで、素早く撮影再開を行えるようにしている。復帰時間も約1秒とまさしく“秒撮”だ。
このモードでは撮影時(ファインダー使用)の約半分の電力を消費してしまうが、あらかじめ設定しておくのではなく、「秒撮」ボタンを押せばスタンバイに入るという仕組みなので、容易に電源オフと使い分けられる。また、ファインダーの上に配置された秒撮ボタンはサイズも大きめで、さらに、モードに入ると青く点灯するので、わかりやすい。
DVDカメラの分野では先頭を走ってきた日立製作所の「DVDカムWooo」だが、ここにきて、他社の追い上げもかなり激しくなっている。この「DZ-GX3300」でうまくかわしたいところだが、明確なアピールポイントに欠ける印象は否めない。高画素・高画質化には、同社だけでなく、いずれのメーカーも力を入れているし、スリム・軽量という面だけならキヤノンの「DC20」(幅は同じ48ミリ。新製品の「DC40」はかなり太ってしまったが)に及ばない。
もちろん、多彩なメディアへの対応や、軽量コンパクトなボディにバランスよく性能を搭載した点などが、最大の特徴といえるのだが、戦国時代に入ったともいえるDVDカメラの世界で生き残るためには、もう少しはっきりとした主張が必要かもしれない。
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