もともとデータ向けとしてスタートしている同社のLCOSプロジェクターだが、LifeStyle読者としては、新提案となる高コントラストタイプの「SX60」に注目したいところだ。
「SX60」の輝度はSX50と同じ2500ルーメンだが、新開発の専用シネマフィルターを搭載。これを使ったホームシアターモードでは2000:1の高コントラストを可能にした。同社ではデジタル一眼レフカメラの写真画像やデジタル放送のハイビジョン映像に対応した“フォトプロジェクター”という位置づけで展開する方針だが、映画鑑賞をメインとしたホームシアター用途にも十分対応できる実力を持つ。
現在、LCOSデバイスを使ったシアター向けプロジェクターでは、SXRDを搭載したソニーのフルHD対応機「VPL-VW100」が136万5000円という高額商品にもかかわらずヒット製品となっている。そのほかLCOS機では、D-ILAを使った日本ビクターの「DLA-HD11K/11KL/12K/12KL」もあるが、約170万〜236万円とさらに高額となる。
フルHD対応ではないものD-ILA搭載で69万8000円の「SX60」は、透過型液晶やDLP製品では満足できないシアター愛好家にとって、“すこし頑張れば手に届くLCOS機”として注目を集めそうだ。
一方、データ向け用途をメインとした高輝度タイプ「SX6」は、3500ルーメンの明るさを確保しながら、より忠実な色再現を行うAdobe RGB用フィルターを搭載。sRGBも100%カバーするなど高度な色再現性で画質にこだわったモデルとなっている。コントラストはSX50と同じ1000:1。
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