操作性に関していうと、新たに画面右側に配置した「操作パネル」が使いやすい。ワイド画面を生かした常時表示される撮影設定用のパネルで、上から画素、フラッシュ、フォーカス、セルフタイマー、ブレ軽減オート、ISO感度、ホワイトバランス、露出補正といった設定項目が用意されており、現在どの撮影設定になっているかも分かりやすい。
撮影待機状態で中央ボタンか十字キーを押すとダイレクトに各設定を変更できる操作性は非常に分かりやすい。中央ボタンを押すと直前に設定変更した項目を再び設定でき、上下ボタンで各設定項目を移動する。
おおむね必要な撮影設定はこの操作パネルに集まっているので、設定に関して迷うことは少なそう。基本的にはオート、もしくはベストショットを活用して撮影するカメラだが、撮影設定へのアクセス性がよく、ボタン数の少なさがうまく補われている。
なお、操作パネルを表示しない通常の表示方法も選べるが、通常表示だといちいちメニューから撮影設定を選ばなければならないので、普段は操作パネルを表示しておいたほうがいいだろう。
設定次第では左右ボタンに露出補正を割り当てることもでき、その場合はダイレクトに露出補正が行える点も高い操作性につながっている。左右ボタンについては、露出補正以外にも測光方式やホワイトバランスの選択などの割り当ても可能だ。
カスタマイズ性に関しては、電源オフにしたときに、それまでの撮影設定を維持するかでフォルトに戻すかの選択を細かく決められるのはいい。電源を再度投入したときに極力戻って欲しい設定、維持して欲しい設定というのは人それぞれなので、これが比較的自由に決められるのはありがたい。
操作パネルを実現したワイド液晶は2.8インチと、今としては決して最大というサイズではないが、大きさとしては十分。業界初というストライプ配列液晶を採用した、とのことだが、確かに文字がクリアに表示されているような感じだが、それ以上に約1200カンデラ/平方メートルという明るさが、文字通り目を引く。EX-Z500の3倍近い明るさで、明るさは4段階から選べるほか、周囲の明るさにあわせて自動調整するオートも選べる。
また、液晶の画質にダイナミック/鮮やか/リアル/ナイトモード/パワーセーブといった5つのモードが用意されており、好みや状況に応じて変更できる。ダイナミックはやや色が濃すぎる感じだが、撮影した画像を見るには良さそう。撮影した画像と近いのはリアルだろうか。
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