ポートレート以外でも、大口径カールツァイスの利点が生きるシーンは少なくない。ちょうど今の時期なら夜のイルミネーションを撮るのが楽しい。下の写真は、屋外に飾られた電飾のすぐそばにカメラを構え、遠景にあるTOKYOの文字にピントを合わせて撮ったもの。一見すると合成や多重露光のようにも見えるが、ただの一発撮りだ。85ミリF1.4なら肉眼では見えないボケも表現できる。
「Planar T* 85mm F1.4 ZA」の開放値F1.4で撮影
同じレンズの同じアングルで、F4まで絞って撮影。これではあまり面白くない。標準ズームの開放値では、たぶんこれに近いボケ量になる
場所を変えて「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」でも同じ手法を試してみた。電飾が原型をとどめない、なんだかよく分からない写真だが、イメージカットとしてはアリだろう
こちらは電飾のアーケードを「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」の開放値で撮ったもの。ピントは手前から3つめのアーチに合わせた
焦点距離を変えられない単焦点レンズはスナップ的に撮り方には制約が多いが、その制約こそが撮る楽しみのひとつ。またズームでは味わえないボケや画質が新鮮だ
F値が明るいほど高速シャッターを使えるので、動きの速い被写体を写し止めるのにも便利。これは「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」のF2.8で撮影。馬の毛並みや筋肉をリアルに再現できた
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