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ちょっと気になるネットの話題「ねとらぼ」
連載2007年01月26日 15時35分 更新
麻倉怜士のデジタル閻魔帳:CESで分かった2007年のデジタルトレンド (4/4)これからは「ディスプレイ 2.0だ」という人がいました。これまでは数値で表現できる範囲がすべてでしたが、数値を超えて人の心に感動を与えるのが、これからのディスプレイではないかと――。次にテレビが目指すところは、まさにこれではないかと感じました。 パイオニアのプラズマはすべての技術を見直しています。高純度クリスタル層の導入をはじめ、速度のアップや発光効率の向上などさらに改良を進め、暗部の色づけが良くなったのが最大の特徴です。 これまでは暗いところでは彩度が落ちていたのですが、そこが改善され、リッチな色を楽しめるようになりました。人為的な映像ではなく、自然な、あたかも被写体がそこにいるような印象を与えてくれます。「マキシマム・コンテンツ・エクスペリエンス」という観点からすれば、パイオニアの展示はとても有意義なものでした。 オーディオについても、多くの企業・製品が展示会場を別会場のアレクシスパークからメイン会場のLVCCに移し、「HDオーディオ」という切り口で興味深い展示が行われていました。 この「HDオーディオ」とはCD以上の音、DVD Audio/SACDレベルのサウンドという意味で使われますが、便利だが人の心を動かすまでには至らないMP3の普及で「オーディオ 0.03」ともいえるレベルになってしまった「音楽再生」を、「オーディオ 2.0」へと引き上げるようとする動きとも説明できます。オーディオについても数値を超えた感動競争へとシフトしていこうという潮流が見えたのは非常に印象的でした。 ――International CESといえばBlu-ray DiscとHD DVDの次世代DVD競争の話題は避けて通れないように思います。今年はLG Electronicsがコンパチブルプレーヤー、Warner brothersが互換ディスクを発表するなど新たな動きもありました。 麻倉氏: 次世代DVD競争はどちらが勝つという話ではなくなってきた気がします。ハリウッドの勢力としてはBlu-ray Discが圧倒的ですが、HD DVDも出荷数を伸ばしています。UniversalはHD DVDで戦えると言っていますし、LGとWarnerを見るとコンパチというかたちで収束するかもしれません。 歴史的に見ると、VHSとベータなど競合関係にある再生専用メディアが2つ並び立つことはなかったのですが、この状況が続くと、初めて共存することになるかも知れません。 コンパチ/ハイブリッドが動き出すのは今年の秋以降なので、それまでになにか大きな動きがあるかどうか……。日本国内だと、エアチェックを念頭に入れるとBlu-ray Discを選択することになりますが、とりあえずはBlu-ray DiscレコーダーとHD DVDプレーヤーを両方買うのが手っ取り早いですね(笑)。 麻倉氏: 今年のInternational CESではニュー・コンバージェンスの考え方が示され、それに対する製品やサービスの展示があったことは大きな収穫と言えます。ディスプレイに関しても高画質化が進み、有機ELやパイオニアのプラズマなど感動的な製品も多く登場しました。 単純な製品展示ではなく、未来を指し示す有意義な新たな提案が行われたのが今年のInternational CESではないかと思います。 ![]() 麻倉怜士(あさくられいじ)氏 略歴 1950年生まれ。1973年横浜市立大学卒業。 日本経済新聞社、プレジデント社(雑誌「プレジデント」副編集長、雑誌「ノートブックパソコン研究」編集長)を経て、1991年にデジタルメディア評論家として独立。自宅の専用シアタールームに150インチの巨大スクリーンを据え、ソニー「QUALIA 004」やBARCOの3管式「CineMAX」といった数百万円クラスの最高級プロジェクターとソニーと松下電器のBlu-ray Discレコーダーで、日々最新AV機器の映像チェックを行っている、まさに“映像の鬼”。オーディオ機器もフィリップスLHH2000、LINNのCD12、JBLのProject K2/S9500など、世界最高の銘機を愛用している。音楽理論も専門分野。 著作
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