M撮影モードではISO感度を任意に設定可能。優れているのは、ISO AUTO(400)、ISO AUTO(800)、ISO AUTO(1600)の3つのオートが用意されていること。それぞれ上限のISO感度を決められるので、上がりすぎて絵が荒れるのはイヤ、という人にいい。画質重視ならISO AUTO(400)にしておけばいいのだ。
それ以外にSP1とSP2が用意されている。これはシーンプログラムで、1と2にそれぞれ違うシーンを割り当てておけばダイヤルだけでさっと選択できる。
M撮影時は、露出補正やホワイトバランスの設定(カスタム設定も可能)などをセット可能だが、それ以外のモードでは露出補正もできない「フルオート状態」となるので注意。細かく設定したい人はM撮影モードをフル活用って感じになるだろう。
液晶モニターは2.5インチの23万画素。屋外でもそれなりに見やすく反応もいい。
バッテリーはCIPA規格で約300枚。F31fdに比べるとバッテリーが少し小さくなった分、枚数も減ってしまったが、300枚なら実用上の問題もないだろう。
充電は、F31fdまではACアダプタを本体に直結する本体内充電だったが、F40fdでは専用充電器でバッテリーのみを充電するタイプになった。
側面には赤外線通信機能があり、IrSimple対応機器や同社のモバイルプリンタ「Pivi」(関連記事)に対して赤外線で画像のやりとりができる。
絵に関しては、FinePixらしい安定した鮮やかさで、人肌も健康的。
一番いいのはシャッタースピードを気にせず気軽に鮮やかな絵が撮れること。実際に使ってて「え、この明るさでこのシャッタースピードなの?」と思うことしばしば。このISO感度の上げっぷり、潔さが気持ちいいのだ。
よってオートで朝から夜までお気軽に撮れるって意味では最強である。お勧めは「ISO AUTO(800)」のM撮影モード。状況によって「ブレ軽減」や「高感度2枚撮り」などに切り替えるといい。
オーソドックスで幅広く使える3倍ズームコンパクトとしては強力な1台である。買って損はなし。もしあなたが画素数やxD-ピクチャーカードのせいでFinePixを躊躇してたとしたら、手にとらない理由はあるまい。
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