明るく抜けの良い音質が魅力――1080p対応HDMI装備の7.1ch AVアンプ「DSP-AX761」レビュー(1/2 ページ)

今年のAVアンプで注目はHDMIサポート。加えて重要なのがアナログマルチチャンネル入力の“質”だ。多彩な新機能を導入しつつ、音質にもこだわったヤマハの新AVアンプ「DSP-AX761」をチェックしてみた。

» 2007年05月10日 00時00分 公開
[本田雅一,PR/ITmedia]
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 昨年、次世代の映像パッケージソフト(Blu-ray DiscやHD DVDソフト)が発売され、HDMIによる音声伝送のニーズが高まってきている。従来のS/PDIF(同軸ピンケーブルや光デジタルケーブルによるデジタルインタフェース)では伝送できないデジタル音声が、それらのソフトウェアに含まれているからだ。

 そこで求められているのが、HDMIによる音声伝送をサポートした手頃の価格なAVアンプだったが、コスト面の制約などから、従来はある程度以上の価格帯の製品にしかHDMI音声をサポートするAVアンプは存在しなかった。

 しかし今年は、HDMI音声サポートが比較的低価格な製品にもいよいよ広がっていく見込みだ。加えて重要視されるのがアナログマルチチャンネル入力の“質”である。次世代音声フォーマットも、アナログ接続ならば著作権上の制限が存在しないからだ。安定して高品質に接続する手法として、アナログ接続への対応も大変に重要だ。

 そんな視点も含め、毎年春の恒例となっているエントリークラスのヤマハAVアンプの新製品「DSP-AX761」をチェックしてみた。

photo ヤマハAVアンプの新製品「DSP-AX761」。希望小売価格8万4000円(税込み)

192kHz/24bit、8チャンネルのサポートで次世代に対応

 DSP-AX761最大のトピックは、1080pまで対応するHDMI入力端子を2ポート備えたことだ。入力された映像はビデオ部分だけがHDMI出力からリピートされ、音声は本体内でデコードされる。

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 HDMIのバージョンは1.2a。新コーデックに対応しているもののまだ評価段階にあるHDMI 1.3は避け、今回は実績のあるHDMI 1.2a対応チップを搭載したようだ。

 とはいえ、この点に関して気に病むことはない。DSP-AX761は192kHz/24ビットという、現状ではもっとも解像力の高いフォーマットのデジタルオーディオをHDMI経由で最高8チャンネル(7.1チャンネル)受けることが可能だからだ。次世代パッケージソフトでは7.1チャンネルまでの音声しか規定されていないため、プレーヤー側が各種コーデックをデコードすることで、高音質サラウンド音声を再生できる。

 たとえばPLAYSTATION 3(PS3)はDolby Digital Plus、Dolby TrueHDといった新コーデックのデコード機能をすでに備えており、アップデートによりDTS-HD Master Audioにも対応する予定だ。PS3でデコードした音声はHDMI経由にてDSP-AX761に送信できる。また、現在、映画ソフトの多くはリニアPCMでのオーディオトラックが収録されているため、それらはそのままDSP-AX761で再生可能ということになる。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年6月9日