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そつなくまとめた優等生テレビ――日立“Wooo”「W26L-H90」パーソナル液晶テレビ特集(2/2 ページ)

» 2007年05月22日 11時18分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 電子番組表(EPG)は、全画面を5局3時間で表示するスタイルだ。文字サイズが大きく、選択中の番組枠が色付きでポップアップするため遠目にも分かりやすい。

photophotophoto EPG(左)、番組詳細画面(中)、検索条件設定(右)

 また検索機能が充実している点も特徴だ。番組ジャンルやフリーワードなど複数の条件を指定しておき、「すべてを含む」「いずれかを含む」を選択可能。放送波の種別や検索期間(1日〜7日)も指定できる。

 これらの検索設定条件は、番組ジャンルや「マイ番組×」(×は数字)という名称で保存されるが、これも変更可能だ。家族で使用するなら「パパ」「ママ」「お姉さん」などに変更し、利用頻度の高い検索条件を設定/保存しておけば、いつでも呼び出してお気に入りの番組を探し出せる。

photophotophoto 検索条件設定では、キーワードを「すべて含む」あるいは「いずれかを含む」を選択できるほか、放送波なども指定できる。右は「かんたん選局」の現在番組表

 W26L-H90の機能は、たとえばアナログチューナーの録画機を使用していて、テレビ購入を機にデジタル放送を録画したいと考えている人に便利だ。録画番組がSD画質になってしまうのは仕方ないが、すくなくともテレビ側のチューナーとEPGを使って番組検索や録画予約を行える。また個室用のセカンドテレビとして利用する場合は、古いビデオデッキなどと組み合わせて簡単なシステムを作ってしまうのも1つの手だろう。

 他社製品の「現在番組表」「ミニ番組表」に相当する機能も備えている。視聴中に「べんりボタン」の「かんたん選局」を選択すると、多面体のような3Dグラフィック(上の写真を参照)を使って放送局一覧を表示。その横に放送中の番組が並び、見たい番組を見つけることができる。1画面(1面?)あたりの8局分のアイコンと番組が並ぶが、リモコンの左右ボタンで多面体を回すように動かすと、ほかの放送局や放送波も参照可能。同様に“次の番組”も表示してくれるとさらに嬉しいのだが……。

 このほか、基本的な操作はすべて「べんりボタン」を入り口にして設定や操作が可能になっている。AV機器に詳しくない家族が使う場合でも「迷ったらこのボタン」とさえ教えておけばいい。ボタンや機能のネーミングが野暮ったいのは事実だが、分かりやすく、使いやすいのも事実だ。

 「Wooo」シリーズは、iVDRスロットを搭載した新製品「01シリーズ」が既に発売されているが、01シリーズの最小サイズが32V型だったため、26V型に関しては昨年のモデルを継続して販売されている。夏にかけて後継機種がリリースされる可能性もあり、「W26L-H90」はかなり値下がりしている状況だ。

 しかし、これまで触れてきたように、26V型の中でも基本機能や画質に問題は少ないほう。HDD録画やネットワーク機能といった目玉になる付加機能は持たないが、優等生的な製品作りにコストパフォーマンスの高さを感じる。個室のセカンドテレビとして、また家族で使用する人にとっても検討に値する機種といえる。

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