そのほかの機能にも触れておこう。μ780には、ほかのμシリーズにはない「パーフェクトショットプレビュー」という独自機能がある。使い方は、まずモードダイヤルを「GUIDE」の位置にセットし、液晶上に表示される項目から「撮影効果を比較して設定する」を選択する。そして、さらに表示される「明るさ」や「色合い」などの項目を選ぶと画面が自動的に4分割され、露出補正やホワイトバランス、ズーム位置などの設定を変えた4画像が同時に表示される。その中から最適な画像を選択すると設定が自動的に最適化される、という仕掛けだ。
設定までの手順が少々長いのが弱点だが、設定を変えた複数の画像を、撮る前に比較検討できるのはユニークな試みである。露出補正やホワイトバランスといった専門用語を使わずに、カメラの機能をフルに使いこなすための新しいアプローチといえそうだ。ある機能を選択中にDISPボタンを押すと、その機能の説明文がテキスト表示される「メニューガイド」機能もある。
また「ポケット写真」機能では、xDピクチャーカードに記録した画像のうち、好きな画像を最大9枚まで内蔵メモリに登録できる。そして、登録した画像だけを素早く再生したり、起動画面やメニューの背景画像として利用できる。このポケット写真機能は、μ780のほかμ770SWも対応している。
μ780とμ770SWは、絞りやシャッター速度を調整するようなマニア向けの本格カメラではない。天候や場所を問わずに気楽に扱えて、デジタルならではの付加機能も楽しめるスナップ向けカメラだ。撮りたくなる被写体は豊富だが、じっくりと腰を据えて撮る時間や余裕はない。そんな海外旅行用のカメラとして役立つだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR