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夏の行楽に最適なヘビーデューティ機――オリンパス「μ780」&「μ770SW」レビュー:「デジカメ中華旅行・海編」(3/3 ページ)

» 2007年07月09日 12時07分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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デジタルならではの付加機能と一眼にはない手軽さ

 そのほかの機能にも触れておこう。μ780には、ほかのμシリーズにはない「パーフェクトショットプレビュー」という独自機能がある。使い方は、まずモードダイヤルを「GUIDE」の位置にセットし、液晶上に表示される項目から「撮影効果を比較して設定する」を選択する。そして、さらに表示される「明るさ」や「色合い」などの項目を選ぶと画面が自動的に4分割され、露出補正やホワイトバランス、ズーム位置などの設定を変えた4画像が同時に表示される。その中から最適な画像を選択すると設定が自動的に最適化される、という仕掛けだ。

photo ガイド撮影モードを選択すると、撮影目的別のメニューが表示される
photo 「パーフェクトショットプレビュー」の選択画面。ここから任意の画像を選んで撮影する

 設定までの手順が少々長いのが弱点だが、設定を変えた複数の画像を、撮る前に比較検討できるのはユニークな試みである。露出補正やホワイトバランスといった専門用語を使わずに、カメラの機能をフルに使いこなすための新しいアプローチといえそうだ。ある機能を選択中にDISPボタンを押すと、その機能の説明文がテキスト表示される「メニューガイド」機能もある。

 また「ポケット写真」機能では、xDピクチャーカードに記録した画像のうち、好きな画像を最大9枚まで内蔵メモリに登録できる。そして、登録した画像だけを素早く再生したり、起動画面やメニューの背景画像として利用できる。このポケット写真機能は、μ780のほかμ770SWも対応している。

photo ポケット写真機能の選択メニュー
photo ポケット写真に登録した画像は、初期化しても消去されない

 μ780とμ770SWは、絞りやシャッター速度を調整するようなマニア向けの本格カメラではない。天候や場所を問わずに気楽に扱えて、デジタルならではの付加機能も楽しめるスナップ向けカメラだ。撮りたくなる被写体は豊富だが、じっくりと腰を据えて撮る時間や余裕はない。そんな海外旅行用のカメラとして役立つだろう。

photo 撮影そのものが目的の旅なら一眼レフなど本格デジカメの出番だが、観光や家族サービス、出張、仕事が目的の旅ならコンパクトなμシリーズが向いている
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