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ZMP、「miuro」の遠隔操作アプリケーションを発売ケータイでiPodスピーカーを操作(2/2 ページ)

» 2007年07月24日 17時21分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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photophoto 撮影画像(左)

 遠隔コミュニケーションパッケージを利用する場合、無線LANアクセスポイントやPCのほかに固定IPアドレスのブロードバンド回線が必要になる(DDNS利用可)。また、PCには常時電源を入れておかなければならない。

 「遠隔コミュニケーションパッケージ」の販売価格は3万5600円で、miuroオフィシャルサイトと東京・六本木の「東京ミッドタウン」内にある「Idea Digital Code」で販売する。なお、パッケージには販売中の「PCコントローラ」や「自律移動パッケージ」の機能が含まれているため、すでにこれらのオプションを使用しているユーザーは差額だけで購入可能だ。アップデート価格は、PCコントローラからの場合で3万800円、自律移動パッケージは1万5800円。

将来の「miuro」

 ZMPの谷口社長は、「ZMPのロボット開発のキーワードは“アクティブライフエレクトロニクス”。今までのように受動型に使う機械ではなく、機械が人のところにまで来て音楽を聞かせてくれるなど、能動型の機械になっていくのではないか」と指摘。移動する人に“ついて歩く”miuroや、片輪を持ち上げると「掃除して」とばかりに車輪を回しはじめるmiuroなど、開発中の機能をビデオ映像で紹介した。「今後は、生き物っぽい動きを加えて進化させることを検討している」(同氏)。

 また、発表会に同席したエイチアイの川端一生社長は、同社が開発したモバイル機器向け3Dグラフィックエンジン「MascotCapsule nano」を搭載したmiuroの試作機を使い、デモンストレーションを行った。「3Dは多くの処理が必要といわれるが、実は3Dのモデルデータと演算データだけで動かせるため、場合によっては2Dよりも軽い。フレームバッファ深度を1ビットにしてメモリの使用量を抑えたため、“miuro”のロゴなら10Kバイトから20Kバイトで動く」(川端氏)。なお、3Dグラフィック機能は将来のmiuroへ採用することも検討していくという。

photophoto ZMPの谷口社長とエイチアイの川端一生社長。「MascotCapsule nano」を搭載したmiuroを使い、蛍光管に3D化されたロゴやユーザーインタフェースを表示してみせた。miuroのハードウェアに変更は加えていないという
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