これが「フォレスト」になると、緑の木漏れ日の中のようなグリーンの光になり、BGMがヒーリング曲に、また小鳥のさえずりがランダムに聞こえるといった具合だ。このほかに深海をイメージした「ディープシー」、海の中でイルカと戯れる「ドルフィン」がある。
ロケーション | ビーチ(浜辺) | ディープシー(深海) | ドルフィン(イルカ) | フォレスト(森林) |
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光の色 | エメラルドグリーン | コバルトブルー | エメラルドグリーン | グリーン |
音楽 | 波の音 | ヒーリング曲 | 水泡の音 | ヒーリング曲 |
効果音 | カモメの鳴き声 | イルカの鳴き声 | 小鳥のさえずり | |
4つのモードは、台座部の中央にあるボタンで切り替える。このボタンは電源を兼ねていて、押すたびに「電源オン」「ビーチ」「ディープシー」「ドルフィン」「フォレスト」「電源オフ」のトグル動作になっている。また光の演出は、本体背面にある2つのダイヤルで調節する。「演出切り替え」ダイヤルでは、光の動きを「ゆらめく」「ゆっくり流れる」「流れる」の3タイプに切り替え可能。「流れる」から「ゆらめく」に変えると、中の透明な板が反転を繰り返し、光の動きを変えるのだ。
台座部の中央にあるボタンでロケーションを切り替えながら、ソファに深く座って“まったり”と耳を傾ける。もう少し明るく室内を照らしてくれるとリゾート気分も高まるのだが……とも思うが、UMINEのコンセプトは、バーチャルリゾートではなく“就寝前のリラックス”である。逆に明るすぎると睡眠の邪魔になるかもしれない。
しかも、いずれのモードも30分間で自動オフになるタイマー付きだ。UMINEを動かしたまま寝てしまっても問題ない。30分では短いという人は、向かって左側のボタンを押すとタイマーがリセットされ、その時点からまた30分間動くようになる。なお電源は単二形乾電池×4本で、電池寿命は約8時間。一日30分の使用なら2週間以上は持つ計算だ。
UMINEには、ほかにも面白い機能がある。まず、付属の「ドームカバー」を上面に被せると、丸いインテリアライトになる。カバーの中で青と緑の光が模様を描く様子は、インテリアの面白いアクセントになるはずだ。ただ、前述のように光量はあまりないため、このライトで読書はできない。何かを照らすライトではなく、UMINE自体が“光るインテリア”と思ったほうがいいだろう。
また本体背面のミニジャックにiPodなどのオーディオ機器を接続すると、スピーカーとして利用できる(ケーブルは別売)。しかも音楽に合わせて光の演出が変化するというオマケ付きだ。イメージとしては、オーディオプレーヤーやPC用音楽ソフトのビジュアル効果をリアルにしたような感じ。ボーッと眺めていると飽きないのである。
ただ欲をいえば、もう少し品質の高いスピーカーを使ってほしかったと思う。スピーカーはモノラルで、アンプは非内蔵。しかもダイナミックレンジが狭いのか、音楽は少しこもり気味だ。音がもう少しクリアになれば、ロケモードのリアリティが向上して印象は変わるだろうし、iPodスピーカーとしての利用価値も高くなるはず。価格に数千円の上乗せがあってもいいから、オーディオ面を強化したバージョンを出してほしい、というのが正直な感想である。
UMINEは、部屋の中を涼しく演出してくれる。暗くした部屋の中で光の動きを眺め、環境音に耳を傾けていると、忙しい日常とは違う空間にいるような気になってくる。8400円という価格は玩具としては高めだが、インテリアライトとして考えればそう高くはないし、iPodなどプレーヤーを持っているがスピーカーはないという人にも便利だろう。デザインもかわいいから、気の利いたプレゼントにもなりそうだ。
なお、東京・品川駅前にある「品川プリンスホテル」では、UMINEを設置した客室と「エプソン 品川アクアスタジアム」(水族館)の入場券などをセットにした宿泊プラン「アクアスタジアム×ヒーリングシアターUMINE」を販売中。UMINEをじっくり試してみたい方、あるいは少しだけ現実から逃げ出したくなった人は是非どうぞ。
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