「おまかせiA」以外の機能については、従来のLUMIXシリーズを継承している。
上面にある電源スイッチは伝統のメカニカルスイッチで、オンかオフか分からなくなることがなく安心できてよい。
液晶モニターが3インチと大きくなった分、ボディ裏のスペースが狭くなったが、モニター部が少し飛び出ているので親指がモニターにかかってしまうこともないし、十字キーをスティックにしたことでスペースが狭くなったわりに使い勝手は落ちてない。
最高で秒7コマ(ただし画像サイズは2Mモードになる)の高速連写や、3枚連写するセルフタイマー機能、ワールドタイム&トラベル日付機能といった細かいけど便利な機能も持っているし、豊富なシーンモードもある。
新しいところでは、1Mサイズの写真を内蔵メモリーの専用エリアにどんどん撮っていく「メモモード」がある。画像メモとして本体内の残しておきたい情報を撮ることができる。常に持ち歩きたい情報用として、意外に役立ちそうだ。通常の撮影モードで撮った写真もメモ用エリアにコピーできるので、いつでも見返したい写真をアルバム的に溜めておくにもよさそう。
バッテリーの持ちはCIPA規格で約280枚。
このように最近のLUMIXは、個々の機能を見るとそう斬新ではなくても、それを上手に組み合わせて、ユーザーに負担を与えることなく新技術の恩恵に授かれるという家電メーカーらしい道を歩んでいると思う。FX55のような「賢いフルオート」というコンセプトは各社ともぜひ追求してもらいたい。
「おまかせiA」に加えて、起動も動作もきびきびとしていて使っていて快適だし、液晶モニターも明るくて見やすい(ただ上下の画角をもっと広げて欲しいが)。画質も以前のLUMIXに比べるとかなり安定していて気持ちよく、しかも薄型で広角系ズームとスナップ用としては非常に魅力的なカメラに仕上がっていてお勧めできる。
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