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人の“動き”がわかるエアコン、ナショナル「エアロボ」(2/2 ページ)

» 2007年10月09日 17時18分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 また、季節に合わせてインテリジェントに快適な温度設定を行う「カレンダー設定」を搭載。リモコンで日付を設定しておくと、エアコンが内蔵カレンダーを参照して、梅雨や秋口といった微妙なシーズンでも快適に過ごせるように自動設定を行う。「ユーザーはリモコンの“快適おまかせ”ボタンを押すだけ。エアコンの面倒なことは、もう忘れてください」(同社)。

photophoto カレンダー設定は、いわば年間のエアコン設定データベース。どの時期にどのような運転を行えば人が快適に感じるか、情報を持っている(左)。リモコンは基本的に「快適おまかせ」ボタン1つでいい(右)

 もう1つのポイントは、エリア検知や活動量判定によって無駄な電力消費を削減できる“省エネ性能”だ。いるとこサーチが働かない状態と比較すると「暖房時で最大65%もの電力消費を削減できる」という。もちろん省エネ法の2007年基準値をクリアしている。

 このほか、従来機から継承した「フィルターお掃除ロボット」も進化している。吸引ノズルの吸込風速は30%向上し、移動スピードも約50%アップ。「いるとこサーチ」の履歴を参照し、人の動きが多い場合にはフィルター掃除の頻度を上げる(動きが多いと埃などが舞い上がるため)など、インテリジェントな制御を行うようになった。

photophoto いるとこサーチをオンにすると電力消費が半分になるというデモ(左)。ナショナルアプライアンスマーケティング本部の高見和徳本部長(右)

 ナショナルでは、新製品の「Xシリーズ」を「ロボットエアコンの完成形」(ナショナルアプライアンスマーケティング本部の高見和徳本部長)と位置づけ、“エアロボ”という通称で訴求する構え。高付加価値エアコンの占有率が上昇傾向にあるエアコン市場において、前年比1.2倍の販売台数40万台を目指すという。

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