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レビュー2008年04月11日 11時56分 更新
レビュー:「99%騒音カット」のソニーNCヘッドフォン、「MDR-NC500D」を試す (2/2)騒音カット能力は強力まずはそのまま電源を入れずに装着してみる。筆者は普段、ヘッドフォンとして同社の「MDR-D777SL」を利用しているが、まずはその装着感が軽快なことに驚いた。単純に重量を比較すればMDR-D777SLの方が軽量(約166グラム)なのだが、側圧がより上手に分散されているのか、それともクランプの圧力そのものが弱めに設定されているのか、付け心地はMDR-D777SLよりソフトな印象だ。 本製品はハウジング外部にマイクを設けるフィードフォワード方式ではなく、ハウジング内部に設けられたマイクで内部の音を集音、逆位相の波形を生成してノイズを打ち消すフィードバック方式を採用している。そのため、静かな室内でオーディオ入力をオフにするとどうしても「サーッ」というヒスノイズが発生する。そのため本製品を「静寂を得る」ためだけに利用するのはお勧めできない。あくまでも、「周囲の騒音がある中でも、音楽を快適に楽しむ」ための製品と理解するべきだ。 試用期間中に飛行機へ乗る機会は得られなかったので地下鉄とオフィス、自宅の3カ所で利用してみた。やはり最も効果を体感できたのは地下鉄車内。かなり大きな音にさらされているはずの地下鉄車内でも、周囲の音からストレスを感じることはなかった。完全に周りの音を遮断することはないが、厚手のガラス窓が音を遮ってくれるような感覚を覚える。フィードバック方式を採用するため、地下鉄出入り口や乗り換え通路にあるような長いエスカレーターで風切り音を拾うことなく、安定したノイズ低減効果を提供してくるのもうれしいところ。 地下鉄車内に比べると騒音の絶対量が少ない、オフィスと自宅では装着した瞬間こそ劇的な効果を感じることはなかったが、ヘッドフォンを耳から外してみるといかに自分の周りにPCのファンが回る音や、空調のコンプレッサー音といった環境ノイズともいう音が多いかを実感させてくれた。ノイズキャンセルの効果は市販品の中でもトップクラスと言える。 「99%」という言葉からすると、装着したとたんにほぼ無音の状況が作り出されるように感じてしまうが、使用した範囲で「99%低減」されたかと問われれば答えはNoと言わざるを得ない。電車に乗っていればアナウンスは聞こえるし、話しかけられればその声は聞こえる。普段は無意識に脳が聞こえないようにしている、さまざま雑音を可能な限り低減している――そう表現するのが適切だろう。 音質についてだが、解像感が高く、バランスの取れたサウンドという印象だ。静かなリスニングルームで利用しないことが前提のNCヘッドフォンの場合、低音の厚みにウェイトを振りがちな傾向な製品があることは否めないが、本製品は全域に渡って音離れが良く、心地よい響きを実現している。これならばノイズキャンセルだからと旅先や移動中のみに使うのみではなくメインのヘッドフォンとしても常用できるだろう。 安定したノイズキャンセル効果と音質を誇る製品だが、唯一の泣き所といえそうなのがバッテリーの持続時間と価格。バッテリーについては内蔵バッテリーで15時間とヨーロッパへの国際線渡航にも耐えられるレベルで、外付けボックスも用意されているが、ウォークマンなどのスタミナ性能に比べると不満は残る。また、4万9350円という価格もちょっと興味はあるけれど……という向きにはハードルが高い。本製品に投入された「デジタルノイズキャンセリング」という技術を応用した低価格版やカナル型など、バリエーション展開を期待したいところだ。 関連記事
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