本機はフルHD解像度のままMPEG4/AVC記録(H.264エンコード)に対応している。エンコードはDIGAで採用済みのパナソニック製統合チップ「UniPhier」(ユニフィエ)で実現されており、ハイプロファイルに対応。AF/AN/AEの3つの録画モードが用意されており、ビットレートはそれぞれ約13M/8.5M/5.5Mbpsとなる。DVD-Rメディアへの録画可能時間を比較するとDIGAのHG/HX/HEモードと合致しており、エンコード時のパラメータも同じではないかと思われる。
MPEG4/AVCによる録画画質はなかなか立派だ。もっともビットレートの低いAEでも解像感は十分に保たれており、フルHDのままH.264エンコードを行う弊害はとくに感じない。明白に劣化を感じるのは背景の草木や岩肌といった部分だが、ビットレートを落とすに際してどこの情報を削るのかという点では適切。発色もDRモードと比較して大きな傾向の変化はないが、AEでは若干あっさりめの発色に感じることがあった。
もっともビットレートの低いAEでも常用できそうだが、シーンチェンジや動きの激しいシーンでの破綻を考慮すると、常用はビットレートが8Mbps台のANかな、というあたりは、従来のH.264エンコード対応製品とは変わらなさそうだ。まったく同じとまでは言わないまでも、エンコードに同じチップを採用しているDIGAシリーズに近い傾向といえる。
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