ダビング機能は、旧モデルと大きく変わっていない。専用の録画番組一覧画面から番組を選択し、必要に応じて高速ダビングか、録画モードを変換しながらの等速ダビングを選択して実行する。また、選択した番組がBD/DVDメディアに収まりきらない場合には、自動で録画モードを変更してくれる機能もある。
なお、1度のダビング作業で番組ごとに録画モードを指定できるのはパナソニック製品や東芝製品にもない機能だ。一応、プレイリストのダビングもサポートはしているが、上記の通り、コピー制御された録画番組を含むプレイリストはダビングできない。“カメラなどから取り込んだ映像をカット編集せず、必要な部分だけダビングする”といった使い方が中心になるだろう。
DVDへのAVCREC記録は旧モデル同様サポートせず、DVDビデオかDVD-VRでダビングすることになる。また本機はSD解像度での録画もMPEG4/AVCコーデックで行うため、DVDへ高速ダビングは行えず、再エンコードしながらの等速ダビングのみになる。当然、画質の劣化を伴うため、この点は割りきりが必要だ。
旧モデルからの改善点としては、まず一括ダビング機能の追加が挙げられる。リリースや広告などでは「連ドラ一括ダビング」として紹介されているが、正確には本機の高度なグループ機能を利用して、グループ内の録画番組を一括ダビングするものだ。録画番組は録画日時の早い順に並べ替えられ、最大30番組をダビング対象として選択してくれる。録画予約で繰り返し録画された番組もグループ化できるので、分かりやすい応用例として「連ドラ一括ダビング」を挙げているのだろうが、ほかにもいろいろと応用がききそうな機能だ。
ダビング時のマルチタスク性も若干ながら改善された。旧モデルでは、1つ目の録画ユニットで録画しているときだけ高速ダビングが開始できたが、本機では高速ダビングの開始後に(内蔵チューナーでの)テレビ視聴や録画番組の再生、録画予約なども行える。もっとも「x-おまかせ・まる録」の存在を考えると、高速ダビング中に予約録画がまったく実行できないのは旧モデル同様に大きな課題。一括ダビングといった機能強化点を生かすという意味でも改善を望みたい。
なお、本機はBD-Rの6倍速メディアに正式対応しているが、書き込み速度は最高4倍速である。HD解像度でのダビング速度は旧モデルの最大約20倍から約27倍に改められているが、これは旧モデルが平均約6MbpsのLSRモードまでがHD解像度だったのに対し、本機では平均4MbpsのLRモードでもHD解像度に対応したため、相対的にダビング速度が向上しているからだ。ドライブの書き込み速度が最高4倍速なのか、何らかの事情で書き込み速度を抑えているのかは分からないが、DIGAの新モデルがしっかり6倍速書き込みに対応していることを考えると少し残念だ。
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