503i最終チェック──生い立ちから「210i」まで世間で騒がれている「503i」っていったい何? 携帯電話向けのJavaは,503iとともに進んできた。その流れと最新情報をまとめてお伝えする。
発売が明後日に迫ったNTTドコモの「503i」シリーズ。1月26日の発売に備えて,これまでの流れを整理しておこう。 まずは最新情報1月26日,P503iとF503iの入荷状況は潤沢な模様。多くのショップでは「並ばなければ買えない,ということはない」と,503iに関して答えている。 価格はオープンプライスだが,実売は2万円半ばから3万円前後。関東,甲信越地方では,209iや502iなどから機種変更する場合,利用期間1カ月で割引購入できる模様だ。 NTTドコモJava端末ロードマップ
携帯にJavaが載るまで1999年6月,Java対応の次世代iモード携帯電話の試作機が初めて公開された。サンフランシスコで開催されたJavaOneカンファレンスでは,松下通信工業,NEC,富士通,三菱電機などがJavaを搭載したiモード端末を出展。当時は2000年後半にも出荷の可能性があるといわれていた。 Sun Microsystemsが「Java 2 Micro Edition」(J2ME)と呼ばれる携帯電話などサブPC向けのアーキテクチャを発表したのもこのときだ。 日本でも,1999年11月には「COM Japan」で,Java搭載iモード端末が参考出展されている。 軽量Java VMを搭載したiモード端末の試作機 Java仕様が次第に明らかに2000年9月には,CESA主催の開発者会議「CEDEC 2000」で,iモード搭載Java端末の仕様の片鱗が語られた。この時点では,“iモード搭載Javaは今年12月登場予定”とされ,Java仕様も9月末に公開予定とされていた。 その9月に「P503i」「F503i」が相次いでJATE,TELECの認定を受ける。端末が,機械としてはほぼ仕上がっているということでもある。この時点で12月前後に端末が登場することはまず間違いないと思われた。503iの話題が盛り上がり始めた時期である。 ZDNetでも,携帯電話上のJavaによって何が可能になるのかを記事にしている。 iモードのJava端末,当初はロースペックで登場 2001年にずれ込むことが確定しかし,一転して11月には“2001年にずれ込む”という話が出始める。実機を使ってすでに「iアプリ」の製作を行っていたいくつかのコンテンツプロバイダは,「Javaに不具合」という話を語ってくれた。 Javaの仕様書は11月2日,いったんドコモのサイトにアップされるが,直後消去されるという事件がおきる。NTTドコモは,iモード開始以来,公式コンテンツ以外の一般サイト,いわゆる“勝手サイト”を大事にしている。携帯のJavaも一般に作成を広めたい意向だが,逆に仕様が固まらない段階で公開するのは避けたということだ。 そして12月26日,アマチュアプログラマーが待ちに待った「iモード対応Javaのスペック」が正式公開。暮れの忙しい時期とはいえ,iモードJava開発の話題が盛り上がった。 Java搭載iモードは,2001年早々にずれ込む ついに503i発表,そして210iまで……1月に入ってからは,さまざまなメディアで“発売日”報道が連発。2月に伸びるなどの憶測も流れる中,1月18日,無事503iは発表された。 1月26日の発売と同時に32サイトでiアプリが提供される(公式アプリリスト)など,順調な立ち上がりが期待される。503iシリーズでは,2月から3月にかけて「D503i」や「SO503i」,「N503i」が登場する模様。 さらに4月頃には,「209i」シリーズの後継として「210i」も登場が見込まれている。TELECには,既に「N210i」「P210i」「F210i」「D210i」の名前が現われている。機能などについては全く不明だが,NTTドコモでは503i発表時に「2xxシリーズにJavaを載せるかどうかはマーケット次第」としている。 503iの発売はいつだ!?──各端末のスペックも情報頻出 [九条誠二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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