Pocket PCのいいとこ取り!?「CASSIOPEIA E-2000」インプレッション日本のPocket PC 2002搭載デバイス3番手の登場となった,カシオ計算機製「CASSIOPEIA E-2000」。内蔵メモリ64Mバイト搭載,SDカードスロットを備え,バッテリー駆動は最長12時間を実現している。
カシオ計算機からPocket PC 2002搭載の「CASSIOPEIA E-2000」が登場する (スペック表はこちら) 。米国で先にデビューしたE-200の日本語版となるが,国内PDAベンダーの老舗らしく,日本市場にマッチした製品に仕上がっている。
高い拡張性と長時間バッテリー駆動の両立を実現したPocket PCCASSIOPEIA E-2000 (以下E-2000) はOSにPocket PC 2002を搭載した。このため,これまでCPUにSH3を採用してきた同社も,E-2000では,“StrongARMのみサポート”というPocket PC 2002の仕様に合わせ,StrongARM/206MHzを搭載している (なお,OSであるPocket PC 2002についての詳細は既に本サイトでも既に何度か触れているので (12月29日の記事参照) ,参考にしてほしい) 。 このE-2000の特徴は,厚さ18.5ミリとスリムなデザインながら,本体にCF/SDの2スロットを装備する拡張性の高さだ。CFスロットはType II対応で,各種通信カードや無線LANカードにも対応する。SDスロットはメモリ専用。“メモリの拡張はSDカードで”“機能の拡張はCFスロットで”というアプローチとなる。
E-2000の拡張性をさらに高めるのが,iPAQ Pocket PCのジャケットのように装着するオプションのPCカードユニット。PCカードスロットに加え,本体と同容量のバッテリーも内蔵,バッテリー駆動時間を最大2倍にできる。 もっともこれらの特徴を各部分ごとに見れば,既に他製品で実現されているものも少なくない。東芝のGENIO eは,本製品よりさらに1ミリ薄く,CF/SDの2スロットを標準装備している。バッテリーを内蔵したPCカードユニットはiPAQ Pocket PCやjornada 568で既にある。 本製品は,ある意味「いいとこ取り」のpocket PCといえる。CF/SDの2スロットでメモリと機能拡張を同時に行え,PCカードユニットでバッテリーの長時間駆動も実現している。jornada 568の「PCカード+SDスロット付き長時間バッテリー」では,本体のCFカードスロットが使えなくなるが,本製品でこのようなことはない。
またGENIO eではバッテリーが固定なのに対し,本製品では着脱が可能。大容量バッテリーは提供されないが,標準バッテリーでも最大12時間動作が可能な上,6000円と比較的リーズナブルな価格で販売される。コンパクトなので別途携帯するのも苦にならない。残念なのは,バッテリーの単体充電器が現時点では用意されていないことだろう。
拡張性という点ではUSBサポートも面白い機能だ。USBコネクタはクレードルのほか,PCカードユニットにもホスト端子が装備され,モバイル中でも利用できる。携帯キーボードやプリンタ,あるいは,既存のUSB機器を利用するためのドライバなどが提供されれば便利だろう。 別売りでPDCやcdmaOne,NTTドコモとアステルのPHS用,DDIポケットのPHS用のデータ通信ケーブルも用意されており,拡張スロットを使うことなくインターネットに接続することができる。これら日本独特の通信インフラをサポートする点は国内ベンダーならではの配慮といえる。 前のページ | 1/2 | 次のページ [坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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