Pocket PCのいいとこ取り!?「CASSIOPEIA E-2000」インプレッション
アクションコントロールによる高い操作性と明るいディスプレイ本製品の前面キーは中央に4方向キー(決定キーも兼ねる),左右に4つのプログラムボタンを持つ,現在のPocket PCの主流のレイアウトだ。側面に同社伝統ともいえる上下に動かすことができ,押し込み可能なアクションコントロールを備える。アクションコントロールは上下キーと決定キーの機能を持ち,片手での操作を容易にする。
アクションコントロールでプログラムボタンが拡張できる点も便利。これは,コントロールを押し込みながらプログラムボタンを押す操作にもプログラムの起動を割り付けられるというもので,最大8つのプログラムを割り当てられる。 またアクションコンロールを押し込みながら左右キーを押すと,バックライトを調整でき,利用状況に応じた調整が簡単にできる。これはバッテリー駆動時間をより長くすることにもつながる。 ディスプレイは従来製品であるE-750の透過型から反射型TFT液晶に変わった。フロントライトは筆者のiPAQ Pocket PCと比較しても明るい印象で,日中や明るい室内ではフロントライトなしでも必要十分な視認性を確保している。6万5536色をサポートしているが,PIMとして利用している分には特に優位性を感じるほどではない。
より便利な利用を可能にする独自ソフトPocket PCではOSが多くの機能を提供してるため,ソフトウェアの基本機能は横並びとなる。相違があるのはハードウェアに依存する設定や,独自のユーティリティ,付属ソフトなどだ。本製品も独自のランチャーやユーティリティが提供され,使い勝手を向上させている。 メニューバーと呼ぶ機能で常にタスクバー上にストレージの使用量やバッテリー残量が表示されるほか,独自のランチャーやタスク切り換え機能を備える。ランチャーはカスタマイズ可能で1画面に12のプログラムを登録でき,アクションコントロールの操作だけで複数ページにまたがった登録プログラムを起動できる。ランチャーは標準でプログラムボタンに登録されており,スタイラスを使うことなく起動できる。
独自のランチャー。1画面(ページ)に12項目が登録可能で,複数ページにわたる登録が可能。アクションコントロールだけで全てのページにアクセスできる。スタートメニューの隣に並ぶのは,左から「タスク切換え起動」「ランチャー起動」「バッテリー残量」「メモリ残量」の各アイコン タスク切り換えでは,動作中の任意のプログラムをアクティブにする機能に加え,特定のプログラム,またはすべてのプログラムを終了させられる。Pocket PCにはOSに実行中のプログラムの切り換えや終了という考え方がないため,これを補完し,よりWindowsライクな利用を可能にする機能だ。
タスク切り換えでは,起動中のアプリケーションが表示され,任意のアプリケーションをアクティブにできる E-2000は,既に発売されている東芝のGENIO eや,発売延期になったNECのPocketGearとスペックが酷似しており,よきライバルとなるだろう (SDスロットがI/O機能を備える点はGENIO eが有利,内蔵メモリが64Mバイトな点はGENIO e,E-2000が有利だろう) 。PocketGearにはバッテリー内蔵のPCカード拡張アダプタも準備されており,3スロット同時使用可能という点が同等だ。どれを選ぶか悩む人も多くなるのではないだろうか。
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