128Kbps化目前,bモバイルのアクセラレータの実力を検証bモバイルは,つなぎっぱなしの定額制だけがウリではない。Web閲覧時のパフォーマンスを向上させるアクセラレータ機能も要チェックだ。32Kbpsの現段階でのパフォーマンスの検証,128Kbpsサービス開始後も意味のあるサービスなのかを検証した。
それなりなレベルに劣化する画像表示通信速度の面では有効なアクセラレータだが,画像の表示品質は劣化する。 ホームページ上のさほど大きくないJPEGファイル(300×185ピクセル)をアクセラレータ有効,無効の状態で表示させ,それぞれプロパティを確認したところ,アクセラレータ無効,つまりオリジナルが8814バイトなのに対し,アクセラレータが有効の場合は5914バイトとなった。ほぼ3分の2に圧縮されていた。 見てのとおり,同じURLにある画像ファイルも,アクセラレータ使用の有無でファイルサイズが異なる。アクセラレータ使用の場合,JPEGファイルが3分の2ぐらいのサイズに圧縮されている アクセラレータを利用していても,ぱっと見では画像のイメージはそうひどくない。実用上差し支えない程度の劣化でオリジナルのイメージは損なわれていない。 しかしよく見るとざらざら感が増し,エッジが確実に潰れている。2倍程度まで拡大すると,JPEG特有のブロックノイズも顕著に見えてくる。結局,この劣化をどう見るか,そしてどのような用途でWebページを閲覧するかで,この機能の有用性や評価は分かれてくるだろう。
アクセラレータ使用の有無での画像の変化。よく見ると,やはりアクセラレータを使用すると表示品質が劣化している
十分使えるアクセラレータ機能bモバイルのアクセラレータ機能は,十分効果があることが分かった。特に現在は最大32Kbpsとデータ通信速度が遅いこともあり,体感でもその効果がわかる。次々とWebページを閲覧するといった使い方ではかなり意味を持つだろう。 AirH"と同じく3月26日にはbモバイルでも128Kbps接続サービスが開始される。実際の最大通信速度は100Kbps超程度だろうが,アクセラレータが有効に機能するケースでは200Kbps相当以上の体感通信速度も得られるはずだ。 確かに物理的なデータ通信速度が向上すればするほど,アクセラレータの必要性はなくなるかもしれない。しかしbモバイルは(もちろんAirH"も)ロケーションやほかのユーザーの利用状況によって通信速度が大きく変化しやすい。変化の度合いは,最大4つの基地局と無線通信を行う128Kbpsサービスでは,さらに顕著になるだろう。AirH"に対するアドバンテージとなるアクセラレータ機能は128Kbpsサービス開始後でも十分意味を持つはずだ。
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