やっぱりちょっとトリッキー?──P-in memoryを再チェック
「最新PCなら使える」というわけではないモデム+メモリ機能PDAと比較すると制限の少なそうなPCだが,まず筆者の富士通 LOOX T8(2001年秋モデル)ではモデム+メモリ機能は利用できなかった。ドライバ側の問題か,ハードウェア側の根本的な問題かは分からないが,最新PCなら使えるというわけではなさそうだ。 一方,筆者がふだん原稿執筆に利用しているCOMPAQ Armada M700(1999年製)では問題なくモデム+メモリ機能が利用できた。LOOX T8がWindows XPだったのに対し,こちらはWindows 2000とOSも異なるため,同列には比較できないが,両製品ともTI製のPCカードコントローラを使用している点は共通。どのような構成のPCならばモデム+メモリ機能が確実に利用できるのかがちょっと判断しづらい。
モデム+メモリモード用のドライバがインストールされ,正常に認識されたP-in memory。モデムとATAコントローラのマルチファンクションで認識されているのが分かる
動作モードの使い分けがコツ結局,P-in memoryで重要なのは,動作モードの使い分けということになる。マルチファンクションモードで利用できる機器と組合わせた場合でも,取り外す前には必ずモデムモードかメモリモードに切り替えておくことだ。 こうしておけばOSの汎用ドライバで大抵のPCやPDAでモデム,またはメモリとして利用でき,モード切り替えができなくて困ることもない。 またメモリモードにしておいた場合,筆者所有のデジタルカメラ,三洋DSC-MZ1ではCFメモリカードとして問題なく認識された事実も伝えておこう。ただし,これはサポート外の使い方だ。 一方,手元のKodak DC3800ではCFメモリカードとして認識はされるものの,正常にアクセスできなかった。フォーマットを強要されるが実際にはフォーマットが完了せず,これを繰り返すことになる。以前デジタルカメラでは認識しないとレポートしたが,確かに汎用性は完全ではないようだ。
DSC-MZ1にP-in Memoryを挿入したところ。撮影可能枚数が17と表示され,CFメモリカードとして正常に認識されている
DC3800にP-in Memoryを挿入したところ。CFメモリカードとして一見認識され,フォーマットが指示されるが,実際にはフォーマットが完了せずメモリカードとしては利用できない P-in Memoryは少々トリッキーな面も持つ製品だが,基本的にはモデムモードに設定しておけば従来のP-inシリーズと同様に利用でき,価格もさほど高価でない。使い方の癖さえ把握してしまえば,けっこう便利に利用できそうだ。
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