Mobile:NEWS 2002年10月18日 02:08 PM 更新

写真で見る「N251i」〜NEC製iショット端末

NEC初となるiショット端末は、カメラこそ11万画素CMOSだが、20ミリという薄さと、後発ならではの機能性を武器にしている。「くまのプーさん」も見逃せない

 NTTドコモはNEC製iショット端末「N251i」を10月19日から発売する(10月17日の記事参照)。発売前日の18日、開催中のWPC EXPO 2002のドコモブースではN251iに触れることができる。


 ぱっと見たデザインは「カメラの付いたN210i」だ。「N211i」ではアンテナの位置が変わったが、N251iでは従来の場所に戻り、デザインも伝統的な“N”となっている。


背面には、40和音を奏でる着メロスピーカーがデザインして配置されている。ダイヤルボタンの配置は「N2xx」シリーズの流れをくんで、決定ボタンが十字キーの中央にあるタイプ


側面から。この薄さを見てほしい。側面ボタンの長押しでカメラを起動することもできる。イヤホンマイクは通常の丸形ではなく、「P504i」にも見られた角形のタイプ。薄型を実現するための策だろう

CMOS11万画素なれど「ケータイには十分?」

 N251iは、NEC製ドコモ端末として初めてのカメラ付き。これまでNECはJ-フォン向けに1機種カメラ付きを投入していただけで、全体としても2機種目にあたる。

 最大のアピールポイントはその薄さだ。厚さ20ミリは、折りたたみ型のカメラ付き端末として最薄。EXPO来場者も、手にとっての第一声は「薄い〜、軽い〜」というものがほとんどだった。

iショット端末N251iF251iD251iSH251i
厚さ20ミリ26ミリ27ミリ25ミリ
現在のところ、N251iは最薄。それどころか、現行の折りたたみ型iモードの中でも、P504iは別格として最薄クラスだ

 ただし、来場者が最も気にしていたのは“カメラ性能”だ。「画素数はどれくらいですか?」という質問が多く、そのたびに「CMOSの11万画素ですが、携帯の画面で見る限り十分です」とドコモのコンパニオンは答えていた。CCDセンサが基本のiショット端末の中では、確かにN251iのカメラは見劣りする。

iショット端末N251iF251iD251iSH251i
センサCMOSCCDCCDCCD
画素数11万11万17万31万
ズーム2倍2倍8倍4倍
ライト××
背面液晶モノクロカラーカラーカラー
iショットS保存枚数200枚1000枚560枚80枚
N251iは薄暗い場所での撮影を補助する「暗闇撮影モード」も備えるが、CMOSはCCDに比べ感度が落ちるのに加えライトもない


ドコモブースのコンパニオンによるサンプル写真。圧縮率が「ノーマル」の場合、多少ブロックノイズも目立つが、ひずみなどは少なく、発色も悪くない

 また、背面液晶はiショットの中で唯一モノクロであり、ファインダーとして利用できない。撮影した画像の表示もできず、カメラなし端末と同様の利用にとどまる。ライトも搭載していない。画像の保存枚数は、iショットSの場合で200枚、Lの場合で48枚と標準的だ。

 写真にフレームを付けることも可能だが、フレームを表示したまま撮影することはできず、撮影後、編集メニューから合成する。内蔵のフレームは3種類しか用意されていないが、iショット端末として初めてフレームダウンロードに対応している。

 シャッター音は3種類、5段階の明るさ調整、そしてセルフタイマーにも対応している。


撮影までの流れ。デスクトップアイコンに「カメラ機能」を貼り付けられるため、待受画面から決定ボタン2回でカメラが起動する。左はiショットSのファインダー画面、右はiショットLのもの。撮影時のシャッターレスポンスはいい。撮影が終わると、再び決定ボタンで保存、クリアボタンでキャンセルできる


撮影中は画面右のような設定が可能。シャッター音は3種類から選べる。撮影後、保存を行う前に圧縮設定をやりなおしたり、iショットメールを作成することもできる


撮影した画像は、ユーザーデータの「アルバム」から見る。画面4分割のサムネイル表示が可能なのは高く評価したい。サムネイル作成速度も高速で、サムネイル表示画面から画像編集やiショット送信に移行することもできる


撮影画像は一覧表示も可能。画像編集で行えるのは、「回転」「効果」「スタンプ」「フレーム」となる。なお、iショットLの場合、回転のみ可能


iショット送信の流れ。「発信者番号通知」がオフになっていると送信できない。メールの保存が促される。右は、iショットLのサンプル映像

iアプリ以外は、「N504i」を継承

 カメラ以外の機能は、「N504i」をほぼ継承している(5月27日の記事参照)。大きな違いは、(1)iモードダウンロード速度が9.6Kbps (2)iアプリに非対応 (3)赤外線通信非対応 といったところ。新絵文字へは対応している。

 N504iで大幅に強化された文字入力機能についても、「ワード予測」および「T9」を引き続き搭載。辞書のダウンロードにも対応し、フォントにはLCフォントを採用している。

 またメインキャラクターにディズニーの「くまのプーさん」を採用していることも注目点だ。待受画面のほか、フレーム、メール送受信画面、背面液晶などにプーさんを表示させることができる。また、内蔵の着メロにもプーさんが用意されている。


キャラクターを設定することで、着メロを除く画面をプーさんなどに設定できる


背面のイルミネーションは12色。グラデーションがかかって上品に光る

「くまのプーさん」はディズニーのキャラクターです。(c)Disney



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[斎藤健二, ITmedia]

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