iモードがGPS付きケータイに〜アイ・オーの「PDC-GPS」(2/2)
本製品は、同社のほかのGPSレシーバーと異なり、単体でも利用可能だ。ディスプレイを内蔵していないので単体で測位情報を見ることはできないのだが、PCに接続すれば内蔵メモリに記録された測位情報を取り出すことができる。 単体での測位は手動でメモリに記録できるほか、一定間隔で自動的に位置情報を記録させることも可能だ。3000ポイントまでメモリに記録できるので、最短の1分間隔で記録しても50時間分は記録できる。ドライブ中の測位結果を記録させておくと、あとでどこをどう走ったかが確認できて面白いかもしれない。
メモリに記録された測位情報は、国際標準である「NEMA-183」フォーマットであり、ファイルとして出力すれば付属の「ゼンリン電子地図帳Z」以外の多くの地図ソフトで利用できる。なおUSBでPCとの接続中は、一般的なGPSレシーバーとして利用できるので、地図ソフトと組み合わせればリアルタイムで測位情報を取り込んで簡易カーナビとしても利用できる。 面白いのは設定したポイントに近づいたり、離れたりするとブザーで教えてくれる「サインポスト」という機能だ。最大5つのポイントとブザーを鳴らすエリアを指定できる。エリアはポイントから最小100メートルの範囲まで絞り込める。 「サインポスト」は付属の地図ソフトで設定でき、容易に正確な位置を指定できる。ピンポイントとまではいえないが、目的地に近づいたことを知らせてくれるアラームとして、かなり実用的に使えるだろう。
本製品の特徴の1つがiモード端末との接続利用。しかしiモード端末と接続したままにできるサイズとはいえず、auのGPSケータイに比較すると実現可能な機能も限定されている。iアプリからの利用などが可能なら徒歩ナビのような使い方も可能になると思うので、今後に期待したい。 もっともiモード端末と組み合わせて詳細な地図表示が可能なハンディGPSレシーバーとして見れば、割安感も強い。「地図表示のたびにパケット代が必要になる」「通話エリアでなければ地図表示ができない」といった点で運用上の注意は大いに必要だが、地図表示が可能なハンディGPSレシーバーは5万円程度はするし、iモードの地図サービスのほうがずっと詳細な地図表示ができる。アウトドア派には、いろいろと面白い使い方ができそうな製品といえるだろう。 関連記事 iモード端末がGPSケータイに――アイ・オーがGPSアダプタ発表 アイ・オー・データ機器は11月7日、携帯電話用/PC用/単体測位と1台で3役をこなすGPSアダプタを発表した。iモード端末でGPS機能を使えるというメリットのほかにも、“裏モード”で機能が大幅に拡張される点に注目したい アイ・オー、iモード端末に接続できるGPSアダプタを開発 アイ・オー・データ機器は9月9日、iモード端末に接続できるGPSアダプタを開発した 携帯電話がGPSレシーバに──革新的なgpsOne 次世代コンテンツへの利用に注目が集まる位置情報サービスに、革新的な技術が登場する。QualcommのgpsOneはGPS衛星とCDMA携帯電話網を利用して、高い測位精度と、屋内でも利用できる位置情報サービスを提供する ドコモもGPSケータイを準備──ドコモ関西副社長 「写メールで遅れ、GPSに遅れ……」しかし、ドコモはこれらの機能を不要と思っているわけではない。他社に遅れること1年、搭載に向けて動いているという iエリア【あいえりあ】 「iMapFan」iエリアに対応 関連リンク 製品サイト アイ・オー・データ機器 [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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