Mobile:NEWS 2002年11月25日 10:15 PM 更新

iモードがGPS付きケータイに〜アイ・オーの「PDC-GPS」(2/2)


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こっちが本命? けっこう便利な単体利用

本製品は、同社のほかのGPSレシーバーと異なり、単体でも利用可能だ。ディスプレイを内蔵していないので単体で測位情報を見ることはできないのだが、PCに接続すれば内蔵メモリに記録された測位情報を取り出すことができる。

 単体での測位は手動でメモリに記録できるほか、一定間隔で自動的に位置情報を記録させることも可能だ。3000ポイントまでメモリに記録できるので、最短の1分間隔で記録しても50時間分は記録できる。ドライブ中の測位結果を記録させておくと、あとでどこをどう走ったかが確認できて面白いかもしれない。


PCと接続して細かな設定が可能。サインポスト機能でエリアとして設定する距離、自動記録の間隔、iモードで利用する地図サイト、位置情報をメールする場合の内容などが設定できる


このように車のダッシュボードにポンと置いておくだけで測位できる。2D/3Dといった測位状況もLEDで把握できる。幅の十分な国道などを走行する分にはほとんど3D測位が可能だった

 メモリに記録された測位情報は、国際標準である「NEMA-183」フォーマットであり、ファイルとして出力すれば付属の「ゼンリン電子地図帳Z」以外の多くの地図ソフトで利用できる。なおUSBでPCとの接続中は、一般的なGPSレシーバーとして利用できるので、地図ソフトと組み合わせればリアルタイムで測位情報を取り込んで簡易カーナビとしても利用できる。

 面白いのは設定したポイントに近づいたり、離れたりするとブザーで教えてくれる「サインポスト」という機能だ。最大5つのポイントとブザーを鳴らすエリアを指定できる。エリアはポイントから最小100メートルの範囲まで絞り込める。  「サインポスト」は付属の地図ソフトで設定でき、容易に正確な位置を指定できる。ピンポイントとまではいえないが、目的地に近づいたことを知らせてくれるアラームとして、かなり実用的に使えるだろう。

ハンディGPSレシーバーとしてみればお買得

 本製品の特徴の1つがiモード端末との接続利用。しかしiモード端末と接続したままにできるサイズとはいえず、auのGPSケータイに比較すると実現可能な機能も限定されている。iアプリからの利用などが可能なら徒歩ナビのような使い方も可能になると思うので、今後に期待したい。

 もっともiモード端末と組み合わせて詳細な地図表示が可能なハンディGPSレシーバーとして見れば、割安感も強い。「地図表示のたびにパケット代が必要になる」「通話エリアでなければ地図表示ができない」といった点で運用上の注意は大いに必要だが、地図表示が可能なハンディGPSレシーバーは5万円程度はするし、iモードの地図サービスのほうがずっと詳細な地図表示ができる。アウトドア派には、いろいろと面白い使い方ができそうな製品といえるだろう。



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[坪山博貴, ITmedia]

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