Mobile:NEWS 2003年3月5日 11:35 PM 更新

Sony Ericsson、スタイリッシュなMMS端末を披露

Sony EricssonはCeBIT 2003で展示予定の新端末を披露した。あの3G端末「Z1010」のモックや、カメラ内蔵モデルの「T610」、ゲームにフォーカスした「T310」がお目見えした

 Sony Ericsson Mobile Communicationsは、ドイツのハノーバーで開催される「CeBIT 2003」に出展予定の新端末を公開した。


新端末を紹介するProduct Business Unit GSM/UMTS Product Planningの十亀隆氏。携帯電話とほかの機器との接続性を高めたいと話し、PCとの連携についても「バイオだけでなくMacとの連携も図っていく」と説明

4つのターゲットに向けた製品群

 Sony Ericssonは「実用性重視」「楽しむことを重視」「ハイテク好き」「機能性と安定性重視」の4つのターゲットと、「MMS」「カメラ」「Bluetooth」「カラー液晶」「着信メロディ」「ダウンロードアプリ」の6つのキーとなる機能を設定。それぞれの層のニーズから機能を選定し、端末に載せていく戦略をとる。


Sony Ericssonが設定した4つのユーザー層


キーとなるのは「MMS」「カメラ」「Bluetooth」「カラー液晶」「着信メロディ」「ダウンロードアプリ」の6つの要素。ターゲットに合わせて機能を組み込んでいく

 その結果生まれたのが、披露された4つの端末だ。ファミリーや学生など実用重視の層に薄くて小型の「T100」、マインドが若い層にエンタテインメント機能を強化した「T310」、テクノロジーに興味はあるが安定した端末を使いたい層に「T610」、先進テクノロジーに関心が高く、新しもの好きな層に「Z1010」を投入していく。


そのユーザー層に対応した4つの端末。左上から時計回りに「Z1010」「T610」「T100」「T310」。T100は既に市場に投入されている

カメラ内蔵、ゲームも楽しめる「T610」


「T610」。欧州・アジア、北米のGSM圏で4月−6月に出荷予定。ボディカラーは3色

 T610は、テクノロジーに対する関心は高いが安定した機能を使いたい20代から50代にアプローチした製品。アルミ外装のシンプルなストレート型ボディに128×160ピクセル6万5000色表示のカラーディスプレイとカメラが搭載されている。

 左側面にはカメラボタンを用意。1回押すとカメラが起動し、もう1度押すと写真が撮れる。他社製のGSM端末は写真を撮るまでに「シャープ製は4回、パナソニック製も4回、NOKIA製は6回−7回押さなければならない」といい、2回押せば写真が撮れる手軽さをアピール。MMSで送る作業も、グラフィカルなインタフェースのQuickShare機能を搭載することで分かりやすくなったという。

 ケーブルを使ってWindows PCと接続すれば、端末内の画像データをExplorerからPCにコピーでき、Bluetooth内蔵機器同士で写真のやりとりが可能だ。

 ほかにもJavaとC++言語のMophunの両プラットフォームのダウンロードゲームに対応。Bluetooth経由でほかのユーザーとも対戦できる。


端末の背面にカメラを搭載、画素数は明らかにされなかったが、日本のカメラ付き端末の初期モデルと同程度だとSony Ericsson広報。カメラボタンの下にはボリューム調整ボタンがある。右側面になるのはインターネットボタン。押すとブラウザが起動する。キーボード部分は押すとマリンブルーのバックライトが点灯


別売りのフラッシュも用意される

  • 主なスペック

機能T610
通信方式GSM/GPRS方式トリプルバンド
液晶128×160ピクセル6万5000色液晶
和音数32和音
ゲームJava、Mophun
連続待ち受け時間315時間
連続通話時間14時間
サイズ102×44×19ミリ
重さ95グラム

ゲームにフォーカスした「T310」


「T310」。欧州・アジアのGSM圏で4月−6月に出荷予定。ボディカラーは3色で和音数は32和音

 T310は、16−30歳ぐらいの若者層を意識した端末。「携帯電話にお金は出すが、ハイエンドを買うほどでもない」といったユーザーを想定している。

 端末は基本機能にエンタテインメント機能を付加したモデルで、カラー液晶とジョイスティックを搭載している。

 Synergenix Morphun Platformのゲームに対応、約50タイトルのゲームをダウンロードして楽しめる。端末には、人気のスケートボードゲーム「Tony Hawk's Pro Skater 4」がプリセットされている。

 カメラは内蔵していないが、オプションのカメラユニット「MCA-25」をシリアル部分に装着すれば、MMSを使ったピクチャーメッセージが送信できる。


「T310」。端末の上部にはストラップホール、左サイドに電源スイッチ、右サイドに赤外線ポートがあるだけのシンプルなつくり

ハイテクや新しもの好き向けの3G端末「Z1010」


これでもかというぐらい多機能の「Z1010」

 カンヌ開催の「3GSM World Congress 2003」で発表された欧州向け3G端末「Z1010」(2月18日の記事参照)は、モックアップが披露された。

 25−50歳ぐらいのハイテクオリエンテッドな層にアプローチする端末に位置づけられ、機能の多さが注目される。到達距離が約100メートルのロングレンジのBluetooth、PCなどとのデータ連携を図るためのUSBポート、メモリースティックDuoスロット、テレビ電話専用のインカメラと静止画/動画撮影が可能なアウトカメラなど、積み込めるだけの機能を積み込んだという印象だ。

 マルチタスクに対応し、通話しながらのメッセージ送信やダウンロード、音楽を聴きながらのWebブラウズが可能だ。


内蔵カメラは背面と内側にそれぞれ搭載されている。Sony Ericsson広報によれば、「内側のカメラはテレビ電話専用」。この端末では静止画に加え、iモーション的な動画の楽しみ方も提案していきたいという

ファミリー、学生、子供向けの普及機「T100」


薄くて小型軽量な「T100」。ボディカラーは2色

 「T100」は、ファミリーや学生、子供などに向けたシンプルなモデル。薄くて軽い実用重視の端末で、既に市場に投入されている。


液晶はモノクロ。電源ボタンとストラップホールのみのシンプルな端末



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▼ Sony Ericsson Mobile Communications

[後藤祥子, ITmedia]

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