「sigmarion III」、ソフトはどう変わったのか(1/2)キーボード付きで起動が速く、大きな画面──そんな特徴を備えた「sigmarion III」。従来モデルからどう変わったのか、どんなソフトが使えるのかを検証した
一時期はWindows XP搭載もささやかれた(2002年8月29日の記事参照)「Sigmarion III」(4月22日の記事参照)だが、最終的には従来の「sigmarion」シリーズと同じラインの「Windows CE.Net」を搭載してきた。 sigmarion IIIは従来モデルからどう変わったのだろうか。内蔵ソフトやサードパーティ製ソフトを試してみた。
「sigmarion」「sigmarion II」に続き、Windoows CE系のOSを採用した「sigmarion III」。使ってみるとモバイル通信端末に、より特化された印象を受ける。 目立つのはオフィススィートであるPocket Word/Excel/Access/PowerPointがごっそり削除されてしまったことだ。Pocket Wordのみサブセットといえる「Word Pad」が含まれている。ハンドヘルドPCはデータエントリーが容易で筆者もJoronadaやsigmarion IIなどではPocket Excelをベンチマークのスコア記録などに利用していた。Pocket Excelがなくなったのを嘆く声は多いようだ。 ただしExcelファイルは新搭載の「Picsel Viewer」でのデータ閲覧が可能。このデータビューワはPDFファイルの閲覧、PowerPointファイルやFlashの再生にも対応している。データビュワーとしては先代よりも進化しており、よりモバイル通信端末に特化した結果といえそうだ。
Windows CE.NETはHPC3.0までと比較すると、よりコンポーネント指向となっており、コストとの兼ね合いであえてPocketWord/Excelを採用しなかったとも考えられる。
sigmarion IIIには、Pocket PC 2002で一足先に搭載された「WindowsMessnger」も利用できる。文字入力の容易さがウリのハンドヘルドPCに、PCのようなウインドウ表示がサポートされたことで実用度が増している。ながらチャットも不可能ではない。 MediaPlayerもウインドウ表示に対応している。モバイル向けのコンパクトな動画あればディスプレイの片隅で動画再生も行え、こちらもながら利用が可能だ。 もっともファーストインプレッションでも触れたように動画再生能力はあまり高いとはいえず(5月10日の記事参照)、特に拡大表示やフルスクリーン表示ではフレームレートが大きく低下する。Pocket PCと比較するとピクセルサイズが小さく、同じサイズの動画もより小さく表示されるため、動画ビューワとして使うにはちょっと辛そうだ。
これらの2つはウインドウ表示が可能になったものの、ほかのソフトは原則フルスクリーンでの利用になる。また「常に前面に表示」といった機能もないため、例えばブラウザを操作しながら「WindowsMessnger」や「MediaPlayer」を常に可視状態にしておけるわけではない。この点は少々不便に感じた部分だ。 [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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