Mobile：NEWS

2003年8月4日　01:46 AM 更新

端末側に搭載された「迷惑Cメール」のフィルタ機能

auは夏モデル以降の端末に順次、迷惑Cメール対策機能を搭載する。夏モデルの「A5306ST」に搭載された「Cメールフィルター」を試した。

　春から初夏にかけて激増していたCメールによる迷惑メール。auが講じているさまざまな対策のひとつが端末側でのフィルタ機能。5月14日に発表された夏モデルでは、三洋マルチメディア鳥取製のBREW端末「A5306ST」（5月14日の記事参照）と三洋電機製のグローバルパスポート端末「A1303SA」（5月14日の記事参照）にこの機能が搭載された。

　au端末共通で用意されるのは、Cメールメニューの「Cメール設定」の中に、新たに用意される「受信フィルター」という項目。ここから3通りのフィルタ設定が行える（6月17日の記事参照）仕組みになっている。

　A5306STに搭載されたCメールの「フィルター設定」を試してみた。

左がA5306ST、右がA5303HのCメール設定画面。A5306STには「受信フィルター」が追加されている

着信拒否の指定番号は4通りの入力方法

　迷惑Cメールを防ぐ端末側の機能は3通り用意される。（1) ユーザーがあらかじめフィルタ設定した番号（10件まで登録可能）から発信されたCメールの自動破棄 （2）非通知で送信されたCメール破棄のオン/オフ （3）Eメールの着信をCメールとして知らせる「CメールE」自動破棄のオン/オフ　だ。

　このうち（2）と（3）はオン／オフの設定のみ。1）については、受信したくない相手の電話番号を登録してからオン／オフの設定を行うことになる。

　A5306STは、Cメールの受信一覧からフィルタする電話番号の設定が可能だ。フィルタしたい迷惑Cメールにカーソルが当たった状態でサブメニューを押すと「受信フィルターへ登録」というメニューが現れ、これを選べば自動的に受信拒否リストに電話番号が登録される。最大登録件数の10件を超えると「指定番号がいっぱいです」というアラートが出て、指定番号一覧画面に切り替わる。ここで不要になった番号を整理して入力を行う仕組みだ。

受信メール一覧でサブメニューのソフトキーを押すと、受信拒否リストに番号が登録される

最大受信登録件数の10件を超えると登録番号一覧の画面に自動的にとぶ。ここから削除の方法を選んで番号を整理する

　指定番号の入力画面には「受信フィルター」-「ロックNo入力」-「指定番号」-「指定番号一覧」からアクセスでき、番号の手入力のほか「アドレス帳検索」「発信履歴」「着信履歴」「電話番号貼付」の4つの方法で設定が行える。これらは無作為に送られるCメール以外で受けたくないCメールがある場合、便利に使えそうだ。

受信フィルターの種類は3つ（左、左中）。迷惑Cメールは日通知設定のものも多いため（右中））、3種類設定すればかなりのものを防げそうだ。Cメール設定のメニューからたどった場合、指定番号の入力方法は番号の手入力以外4通り

　auはこのところ迷惑メール対策を次々と打ち出している。それが功を奏したのか最近では、迷惑Cメールも一時期に比べてかなり減少した。端末側の対応より早く、ほかの策が効果を挙げた格好だが、こうした取り組み姿勢には好感が持てる。

---

関連記事
au、迷惑メール対策を強化〜対策窓口を設置
auは、迷惑メール対策強化のため「auメール環境整備室」を設置する。6月だけで約5万件寄せられたという迷惑メール関連の問い合わせを集中的に処理する。

auの「A5306ST」「A1303SA」に3つの迷惑Cメール対策機能
auの夏モデル5機種のうち、鳥取三洋製の「A5306ST」と三洋電機製の「A1303SA」の2モデルに迷惑Cメール対策機能が搭載される。3つの方法で迷惑メールをブロックできる。

au、迷惑Cメール対策に乗り出す
auは、このところ急激に増えているCメールの迷惑メール対策に乗り出した。Cメールの同報サービスを廃止するほか、夏モデルからCメールフィルタ機能を順次搭載するという。

au、迷惑Cメール業者29社の回線を停止
auは、警告に従わない迷惑Cメール業者29社に対し、回線を停止する措置を行った。増え続ける迷惑Cメール対策の一環

auの夏モデル
KDDIが発表した夏モデルは、それぞれが独特の特徴を備えた端末だ。メガピクセル、QVGA液晶、BREW、そしてカメラ付きGLOBAL PASSPORT。最新端末の情報をまとめた

[後藤祥子, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

---