ドコモの「VISION 2010」、見たことある?2004年初旬に高機能FOMA投入、3.5Gは2005年目処で実用化──。こうした近い将来のビジョンは耳にする機会も多いが、長期的にどんなモバイルライフを実現させたいのかは語られる機会が少ない。ドコモは「VISION 2010」という企業CMでそれを紹介している。
近い将来でもなく、はるか先の未来でもない、2010年。今から7年後、モバイルライフはどう変わっているのか──。NTTドコモは「ちょっと先の未来に携帯電話の役割はどう変わるのか」をテーマにした企業CM「VISION 2010」で、それを紹介している。
例えば陶芸家の主人公が遠隔地の子供に陶芸を教えるシーン。その手には触感を伝える手袋がはめられ、それを通信で子供たちに送る。陶器作りの微妙な感覚をいながらにして遠くの人に教えることができるようになり、遠隔地の人同士のコミュニケーションがさらにリッチになるのを予感させる。 その友人は東京でビジネスマンとして活躍中。ビジネスの合間をぬって昼食の店をチェックするのに使われるのが、ワイシャツの袖に埋め込まれた携帯電話だ。薄型ながらも大容量メモリを積んでいるようで、幼なじみが送ってくれた電子カタログも瞬時に受け取れる。ウェアラブルだからかさばらないし、置き忘れもない。きっと仕事のいい相棒になっているのだろう。 もう一人の幼なじみの女性は、熱帯雨林でフィールドワークをしている。日本の子供たちとの連絡は、WRISTOMOが進化を遂げたような腕時計型情報端末。帰国時の入国審査も、腕時計型情報端末に内蔵されたパスポート情報をゲートにかざすだけですみ、長い行列を前にイライラすることもないようだ。 ほかにも車の窓がディスプレイになるテレビ電話や、電子財布など、さまざまなアイテムが登場するが、軸になっているのはあくまで「幼なじみたちの再会」というストーリー。「ちょっと先の未来」が物語を邪魔しない形で出てくるのがポイントだ。 「VISION 2010」はこれまで3本作られており、最新の「同級生篇」は、2002年に製作されたもの。興味深い技術がたくさん出てくるが「ここに出てくる技術すべてをドコモが研究しているわけではない」(ドコモ広報)。技術が急速に進化する中で、「携帯電話の役割がどう変わるのか」を具体的なイメージとして示すための映像だという。 「VISION 2010」は、ドコモのWebページ内の「ドコモのCM」の中の「企業CM」で公開されている。「実現するかもしれない」未来の技術に思いを馳せてみるのもよさそうだ。
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