Mobile:NEWS 2003年12月19日 03:18 AM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
202万画素+AFは予想以上の画質「V601SH」(2/3)


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2種類のAF操作方法

 V601SHは今までの固定フォーカス式のカメラと違い、AF機能を持っており、撮影前に「ピント合わせ」の動作が加わる。

 [F]キーを押すと、まずググッとレンズが動いてピントが合ってからシャッターが切れるので、タイムラグが発生するのだ。

 それを嫌う場合は、発話ボタン(オフフックボタン)を押す。するとAFが作動してフォーカス位置がロックされるので、あとは[F]キーを押して撮影すればいい。このAFロック機能はなかなか便利。まず開始ボタンでピント合わせをしたほうが間違いはなさそうだ。

 AFには撮影環境にもよるが、1〜2秒はかかるからだ。

 AFモードをマニュアルにして、左右のキーで手動ピント合わせを行うこともできる。

 さらに接写にすると近接撮影が可能になるし、人物や風景にすると、ある程度AFの位置を想定してピント合わせを行ってくれる。こういった機能をうまく駆使すればピンボケも防げるだろう。

 実際、マニュアルモードでピントを合わせてみると分かるが、厳密なピント合わせが必要なのはマクロ距離から1メートルくらいで、それより遠くは同じなので、ピンボケが気になるのは1メートル以内の近距離撮影時だけと思っていい。

 逆にいえば、固定フォーカス式カメラが苦手とする数10センチの距離の被写体(料理や小物や人物のアップはだいたいこのくらい)でオートフォーカスの威力が発揮される。

 撮影時にもうひとつ注意すべきは、画面表示。V601SHは下に操作ガイド、上に各種モード表示が常に場所をとっているので、実際に撮影される範囲がトリミングされてしまう。

 撮影時に見えている範囲と実際に撮影される範囲が違っているのははなはだよろしくないので、そういうときは「スケジュール」ボタンを押す。すると細かい情報は表示されなくなるが、その分実際に撮影される範囲が見える。カメラとしてはそのほうがいい。

 このようにV601SHはショートカットを多用するので、覚えておいたほうが便利。ボーダフォンライブ!ボタンを押すとショートカット一覧を表示してくれるのでそれを見ながら覚えよう。

屋外で撮影:さすがJ-SH53の後継機といえる画質

 では実際に撮影してみよう。例によって象のすべり台から。比較対象はEXILIM S20だ。

左が「V601SH」、右が「EXILIM S20」

 画面中央あたりに日陰になっている木々が来ているせいか、V601SHはかなり露出アンダーになってしまったが、描写力は高い。細かい木の枝を見ても、遠くの木々もV601SHのほうが高圧縮な分(ハイクオリティモードで撮っているが、それでも本職デジカメに比べると圧縮率は高め)ぼやけているが、かなり高いカメラ性能を持つといっていい。露出アンダーで日陰っぽい絵になってしまったのがつくづく残念だ。

 次は青空入り風景で比較。

左が「V601SH」、右が「EXILIM S20」

 すごい。V601SHのほうがちょっと中間調からシャドウ部がアンダー目になっているとか、四隅の画質が少し落ちているという点を除けばEXILIMと比べても遜色ない画質。これはかなりのレベルである。

左が「V601SH」、右が「EXILIM S20」

 松の葉っぱもけっこう描写されていて、やはりシャドウ部がちょっと沈み気味なのを除けば、十分ハイクオリティな絵になっている。不自然な白飛びもない。

 もひとつおまけにクリスマスバージョン。

左が「V601SH」、右が「EXILIM S20」

 メリハリがあって色もナチュラルで白飛びもEXILIMとあまり変わらないレベル。

 これは接写モードで花を撮った画像。直射日光下の黄色い花ってけっこう飽和して白飛びしやすいものだけど、これだけ鮮やかにくっきりと写っていれば問題ない。背景のボケ方がちょっと不気味だが、まあそこまで突っ込んでもしょうがない。

 単に画素数が増えただけじゃなく、しっかりと画質も上げてきたのは感心する。

[荻窪圭, ITmedia]

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