P900iでは、メニューキーを繰返し押す事で「プライベートメニュー」「カメラメニュー」などを簡単に呼び出せる。一方、決定キーは、デスクトップへのアクセスに変更された。
クリアキーの位置変更は、悪くない。P端末のクリアキーは数字キーから離れすぎており、文字入力時などに“遠い”という印象が強かったからだ。
ただ、クリアキーの位置がなぜ終話キーの上なのかは疑問が残る。そもそもクリアキーは、発話キーと終話キーの間に配置されることが多い。Pでこれを避けていたのは、発話キーと終話キーの間にスペースを空け、4方向キーをスマートに配置するためではなかったのだろうか。
P900iでは、発話キーと終話キーの間に、新しくAF兼シャッターキーが追加された。確かに使いやすいが、どうせこの位置にキーを新設するなら、ここにクリアキーを持ってきてほしかった。
ソフト面では、大幅な変更があった。FOMAでは、パナソニックモバイルとNECは共同開発体制を敷いており、FOMAではP端末もN端末に近いものとなったからだ(2月17日の記事参照)。上述のキー割当変更も、ソフトウェア変更が原因となる。
PDCのP端末では、ソフトウェアは決して多機能、高機能といえるものではなかった。日本語の予測変換の導入も遅れたし、メールのフォルダ分けも、P504iSまではアドレス帳の「グループ」と連動するだけ。P505iで、ようやく「アドレス帳に登録した個別メールアドレス」が指定可能になっていた。
P900iでは、メールの自動フォルダ分け条件として、従来のアドレス帳の「グループ」「メールアドレス」に加え、題名の部分一致も利用可能になった。メールアドレスは完全一致だが、この点は大きな進化といえるだろう。
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