使用感は良いが画質がいま一歩〜「802N」(3/3 ページ)

» 2005年03月16日 15時08分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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室内編

 室内では蛍光灯下から。

 画像チューニングはちゃんと東日本の50Hzに合わせて撮影。ちょっと中間調が沈みがちだが、暗部にノイズが浮きやすいCMOSセンサーカメラではよくあることだ。色はだいたい補正されているし、標準モードでも意外に近くまでちゃんとピントが合っているのも分かる。ピントの山がけっこう近くにあるようだ。よって、50センチ〜1メートルくらいの近距離で撮るにはなかなかよい出来だ。

 次は白熱灯下。

 ちょっと暗いため、背景がざらついているが色は悪くない。ちょっと中間調が沈んでいるのが気になる。もうちょっと明るめに仕上げてもらえるとよかったか。

 そしてローソク。

標準 夜景
標準+ライト

 標準モードだと暗いところは暗いままつぶしてしまっており、無理なスローシャッターや増感はかけていない。だからこういう絵になるが、これはこれで路線としては悪くない。ただ、ライトを点灯しても事態はあまり改善しなかったのが気になるか。あくまでも撮影補助光と考えたい。

 夜景モードにするとシャッタースピードが落ち、かなり明るく撮れる。暗いところはノイズが浮いてこないように黒くツブしているし、ローソクの光が当たっているところはがんばって明るく撮っているのだ。これはなかなかである。

 最後はマクロ。

 今度は完璧。802Nのマクロモードは10センチくらいにピントの山があるようだ。最近レビューした他の機種に比べるとけっこう近寄れる。その分ピントの合う範囲が狭いので注意したい。

CMOSセンサーとはいえ、明るいところではもうちょっとがんばってほしかった

本体右下にminiSDカードスロットがある

 802Nの使用感は悪くない。ディスプレイ裏にカメラがあるので、端末をさっと開いてカメラボタンを押してカメラモードにして撮りたい方向を向けば、さっと横位置の1280×960ピクセルの写真を撮れる。その流れはスムーズで快適だ。そういう意味では、清く正しいカメラ付きケータイの姿だと思う。

 でも画質は、CMOSセンサーを使ったカメラ付きケータイでももうちょっとがんばった絵を作ってる製品はあるわけで、そこが残念。ただ遠景より近距離に比較的強いので、そういう距離感の写真をよく撮る人には悪くないだろう。

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