今回発表された13機種の新モデルの中でも、特に突出したスペックを誇るのがシャープ製のハイエンド端末「910SH」だ。既報のとおり、ディスプレイにはVGAのモバイルASV液晶を採用し、国内向けの携帯電話としては初の光学3倍ズームレンズを装備した5メガピクセルのCCDカメラを搭載している。ただし国際ローミングには対応しておらず、日本国内専用モデルとなっている。
ボディは回転2軸型で、外観はVGA液晶を搭載した「904SH」よりも、その前モデル「903SH」に近いスクエアなデザインだ。ダイヤルキー側のボディ(下ケース)は、光学3倍ズームを搭載するためにヒンジ側がずいぶん分厚くなっているが、デザイン的にうまく処理されていることもありそれほど厚さは感じない。
スペック上のボディの厚さは、904SHの28ミリより薄い24ミリを実現している。ただし、この数値は突起部をのぞいたもので、カメラ部の厚さを比べるとほぼ同等だ。とはいえズーム倍率が2倍から3倍になっているのに同じ厚さを実現しているところはさすがといえる。
ダイヤルキー部は縦に4つずつキーが連なったフレームレスタイプ。904SHと操作感はほぼ同等だが、縦方向にキーが大きくなったことで若干押しやすくなっている。
サブディスプレイは2行全角8.5文字表示に対応したカラー液晶で、時計のほか、電波状態やバッテリー残量、世界時計、日付などが表示できる。もちろん着信などの確認も可能だ。
なお、910SHはFeliCaを搭載しており、各種電子決済に対応可能なほか、モバイルSuicaにも対応予定だ。ただし904SHに搭載されていた6軸センサーやGPSは搭載していない。
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