では実際の絵を見てみよう。
まずはいつもの黄色い象のすべり台とあずまや。象のすべり台は意外に黄色も青も赤もきちんと発色している。地面の色が不健康に見えるがこのくらいはありがちかな。あずまやの方は、オートホワイトバランスが甘いのか、緑が黄ばんでしまった。
しかし、コントラストがいい具合で、ほどよく日差しがあるとどうか。
この3枚のようにくっきり鮮やかに写る。なお3枚目の桜の作例は+1の露出補正をかけて撮影した。
もっと面白い例を挙げよう。
両者は連続してほぼ同時刻に撮影したもの。しかしこんなに写りが違う。
横位置作例(下)の空のは、他社のCMOSセンサー搭載携帯カメラと同じような傾向。一方の縦位置の作例(上)は、青空と木々のグラデーションバランスを含めて、非常に鮮やかに写った。右の方に太陽があるか否かの差のようで、横位置のそれはその悪い影響を受けたのではないかと思う。詳細は分からないが、ちょっとした構図の違いで“ホームランか凡打”か、というのが分かってもらえただろうか。
M702iGのカメラは全体的にそんな感じだ。
1枚目はまねき猫の置物の大群。パンフォーカスのわりにディテールもそれなりにくっきり出ている。これは結構いい。2枚目は枯れ葉が背景だったためか、露出オーバーになってしまった。
続いてマクロ作例。パンフォーカスのマクロモードなのでピントの合う距離は限られるが、うまくいくとやはりキレイに撮れる。
うまく撮れた例を並べてみた。当たるとすごくいい。
逆にハズすと色や露出がずれる。
こちらはみごとにハズした例。赤いはずのポインセチアが紫色ぎみになってしまった。
では光量の限られる室内の写りはどうか。
蛍光灯下の作例は悪くない。しかし白熱灯下では赤色がかなりずれてしまった。これは白熱灯の赤みを補正しようとしすぎたのかもしれない。
撮影補助用ライトを点灯させ、暗い部屋でマクロ撮影するとこうなる。
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