“ホームラン”か凡打か(笑)──“当たる”とすごくキレイな「M702iG」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2007年05月08日 14時56分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 では実際の絵を見てみよう。

photo 黄色い象のすべり台
photo あずまや

 まずはいつもの黄色い象のすべり台とあずまや。象のすべり台は意外に黄色も青も赤もきちんと発色している。地面の色が不健康に見えるがこのくらいはありがちかな。あずまやの方は、オートホワイトバランスが甘いのか、緑が黄ばんでしまった。

 しかし、コントラストがいい具合で、ほどよく日差しがあるとどうか。

photophoto  
photo  

 この3枚のようにくっきり鮮やかに写る。なお3枚目の桜の作例は+1の露出補正をかけて撮影した。

 もっと面白い例を挙げよう。

photo 縦位置
photo 横位置

 両者は連続してほぼ同時刻に撮影したもの。しかしこんなに写りが違う。

 横位置作例(下)の空のは、他社のCMOSセンサー搭載携帯カメラと同じような傾向。一方の縦位置の作例(上)は、青空と木々のグラデーションバランスを含めて、非常に鮮やかに写った。右の方に太陽があるか否かの差のようで、横位置のそれはその悪い影響を受けたのではないかと思う。詳細は分からないが、ちょっとした構図の違いで“ホームランか凡打”か、というのが分かってもらえただろうか。

 M702iGのカメラは全体的にそんな感じだ。

photo まねき猫の置物
photo のら猫

 1枚目はまねき猫の置物の大群。パンフォーカスのわりにディテールもそれなりにくっきり出ている。これは結構いい。2枚目は枯れ葉が背景だったためか、露出オーバーになってしまった。

 続いてマクロ作例。パンフォーカスのマクロモードなのでピントの合う距離は限られるが、うまくいくとやはりキレイに撮れる。

photophoto 菜の花とケーキ

 うまく撮れた例を並べてみた。当たるとすごくいい。

 逆にハズすと色や露出がずれる。

photo ポインセチア

 こちらはみごとにハズした例。赤いはずのポインセチアが紫色ぎみになってしまった。

 では光量の限られる室内の写りはどうか。

photophoto 蛍光灯下(左)、白熱灯下(右)

 蛍光灯下の作例は悪くない。しかし白熱灯下では赤色がかなりずれてしまった。これは白熱灯の赤みを補正しようとしすぎたのかもしれない。

 撮影補助用ライトを点灯させ、暗い部屋でマクロ撮影するとこうなる。

photo ねこ

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