次にメール機能についてチェックしていく。日本語変換ソフトには「ケータイShoin5」を採用しており、ケータイShoin4を内蔵する911SHよりも進化している。ケータイShoin5は変換の精度が向上しており、例えば「本を」と入力して続けて「よ」を入力すると、「読む」「読まない」「読め」など文脈に即した変換候補を表示する。
変換候補は911SHでは1列にしか表示できなかったが、912SHでは2列の表示が可能になった。表示件数はデフォルトでは6行×2列だが、メール本文の文字サイズを変えると変換候補の文字サイズも変わり、文字サイズが「最小」だと変換候補は10行×2列の表示になる。
返信メールの作成時には、「クイック返信」を利用できるようになった。これは、受信したメールを開いてY!ボタンを長押しすると、「了解しました。」「今、移動中です。」など、返信時に良く使われる文章を表示するもの。候補から選ぶだけで本文に入力され、素早く返信できる。なお、この場合は言葉を選んだ時点でメールが送信されるので注意が必要だ。クイック返信用の10種類の文章は、メールメニューの「設定」→「一般設定」→「クイック返信設定」から編集できるので、自分の行動パターンにあったフレーズを登録できる。ただし、入力できるのは全角で最大16文字までだ。
特定の相手とやりとりした送受信メールを、一覧で表示する「チャットフォルダ」も搭載された。これは2G時代のSH端末に用意されていた機能だ。チャットフォルダは最大10個を作成でき、1つのフォルダに最大20人を登録できる。友人や恋人など特定人物のみを登録するのはもちろん、家族、仕事のチーム、大学の友人など、グループ単位で登録しても便利だ。
登録するには相手のメールアドレスまたは電話番号を指定する。メールメニューから「チャットフォルダ」を選び、チャットフォルダのサブメニューの「メンバー登録」からアドレス帳を開いて登録相手を選ぶ。チャットフォルダに指定しても、もとの受信フォルダに保存されたメールはそのままだ。また、設定以前にやり取りしたメールもチャットフォルダに登録される。
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