カタログには載っていない「F503iS」情報（2/3）

検索は快適なアドレス帳

　実は使い勝手の良さと共に，不満点も多いのがF503iSのアドレス帳だ。アドレスの検索は容易，かつさまざまな方法が用意されている。

　アドレス帳ボタンを押すと検索メニューが表示され，以下から検索を行える。

• 名前で探す
• 電話番号で探す
• 全メモリダイヤルを表示
• 短縮グループを表示
• 各グループを表示

　ただしF503iSの検索の本領は，「ロケットサーチ」と電話番号検索にある。

　アドレス帳ボタンを押したら表示されたメニューは無視して，「あ」「か」……などのボタンを押す。すると“「あ」行の読みの人”のリストが表示される。続けて「あ」を押せば“「い」行の読みの人”に切り替わる。動作が機敏で待ち時間がなく，こ気味良く動作するのが気持ちいい。慣れてくると簡単にアドレス帳を概観することができる。

　電話番号検索も面白い。待受け状態から，例えば「0905549」と入力してアドレス帳ボタンを押せば，その番号が含まれるアドレスが一覧表示される。

　逆に問題点は一覧性が悪いことだ。F503iSの液晶画面は大きく解像度も高いのだが，なぜかアドレス帳には6人分しか一覧表示されない。

周りのカラフルな枠はいらないので，もっと多くの情報を表示するか，フォントを大きくして見やすくしてほしいところだ

　「SO503i」などのスケジュール帳は，一覧性もよく操作は直感的なのだが，検索スピードに関してはF503iSに軍配が上がる。それだけに画面表示周りのデザインの悪さが残念だ。

アドレス帳登録情報は少なめ。修正も不便

　500件登録できるアドレス帳だが，登録できる要素は少なめ。折りたたみ型の携帯電話と比べると以下のようになる。

項目	F503iS	N503iS （参考）	SO503i （参考）	J-SH07 （参考）
電話番号	2つ	4つ	3つ	1つ
電話アイコン	×	○	○	×
メールアドレス	2つ	3つ	2つ	1つ
メールアイコン	×	○	○	×
住所などメモ	×	×	○	○

アドレス情報はこのように2画面に分かれて表示される。右下に出ているようにソフトキーで2画面を切り替える

　またアドレスを登録するのに1項目ずつ，順に入力していかなくてはいけないのも時代遅れだ。それだけなら，Windowsのウィザードのように“分かりやすくする”意味もあるだろう。しかしアドレスの修正時にも，1項目ずつ順に確認していかなくてはならないのはいかがなものか。

メールアドレス1つ修正するにも，1つずつ画面を追っていく必要がある

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