自社製TFT液晶を搭載した東芝初の折りたたみケータイ「C415T」同社製端末同士で楽しめるクイックフォトメール機能も備えたEメールクイックフォトメールは同社のC415T,またはC410T同士でのみ利用できるEメール機能。受信すると画像やメロディも自動受信して,本文より先に再生するようになっている。例えば送信先で効果音を聴いてもらってからメールを読んでもらうといったことができる。 受信側は添付ファイルを自動受信することになるので,無駄にパケット代がかからないように,自動受信を許可するデータサイズを指定することもできる。ただしC415T/C410T同士のみの機能なので利用がかなり限定されるのは残念だ。 Eメール機能はEZweb@mailの標準通り,1通当たり最大5000文字の受信,添付ファイルの送受信も可能だ。本機は最大で117Kバイト(約6万文字)または200件のメールを保存でき,ケータイで保存しておける容量としては十分だろう。添付ファイル用には別途500Kバイトが準備されている。 メールの一覧性も悪くない。受信ファイルの一覧は1行(タイトルのみ),又は3行(受信日,タイトル,送信元)の切換えが可能で,一覧順も選択できる。またこれらの切換えは一覧画面からも行えるので,必要に応じて使い分けも簡単だ。
Eメールの送受信機能自体は強力なのだが,フォルダ分け機能がない点は保存件数も多いだけに難点。これはEZweb@mail対応製品ほぼ共通の問題だ。iモード端末ではフォルダ分け機能を備えた製品も増えており,対応が望まれる。振分け自体は手動でも構わないので,プライベートと仕事とフォルダ分けできるだけでも大分便利に使えるはずだ。 また文字サイズが変更できない点も少々もったいない。Eメールでは1画面に8文字×6行,48文字表示。フォントサイズは適切で読みやすいものの,やはりもっと情報量を重視した表示も可能にしてほしい。2インチクラスの大型で視認性のいい液晶ディスプレイを採用しているだけに,余計にもったいないと感じる部分だ。なおEメールに限らず文字サイズを変更することはできず,Webアクセスでも少々情報量不足かなと感じる。
Eメールと電話帳の連動は,ほぼ標準的といえる。Eメールの送受信アドレスや本文に含まれるメールアドレス,電話番号は電話帳に登録でき,電話帳を呼び出して登録されたEメールアドレスからEメールの新規作成を行うことも可能。またEメール本文に含まれるEメールアドレスにメールを送信したり,電話番号に対して電話を掛けることも可能だ。 ただし不在着信の履歴と電話帳をマッチングしてEメールを作成したり,受信したEメールの送信元アドレスと電話帳をマッチングして電話をかけるといった連動機能はまでは備えていない。 Eメールを楽しくするメディアアレンジャーC415Tに搭載されたアプリケーション,メディアアレンジャーは,サウンドミキサーとフレームミキサーという音と画像の編集機能からなる。作成したデータはEメールで添付ファイルとして送信が可能だ。 サウンドミキサーは豊富な音色を用いた3和音の編集が可能で,さらに6種類のアレンジが可能だ。このアレンジ機能がかなり強力で,伴奏を付加してくれるため3和音とは思えない凝ったメロディを簡単に作成できる。編集も五線譜に4方向キーで一覧から選択した音符や休符を置いていく形式になっており,数字キーを連打するタイプではなくスマートで使いやすい。範囲指定してコピー & ペーストすることもでき,編集機能はかなり充実している。 フレームミキサーは基本的には外付けのカメラ「Pashapa」(8月21日の記事参照)で撮影した画像を加工する機能で,画像にフレームやスタンプを合成できる。フレームやスタンプは内蔵されたデザインしか使用できないが,結構楽しいデザインが揃っており,面白い。思わずPashapaが欲しくなる機能だ。
東芝初の折りたたみ型となったC415Tだが,いま1つ折りたたみ型のメリットを生かしきっていないという印象は強い。目立つデザインや極めて視認性の高いディスプレイなどは明らかに同社のストレート型であるC410Tとの差別化が図られた点だが,“折りたたみ型にしたのでこれが実現できた”という点がほとんど感じられないのだ。もちろんC410Tも最新機種の1つであり,本製品の機能的な部分に不備を感じるという意味ではない。 文字入力に対する工夫は家電メーカーらしいといえ,メディアアレンジャーなど楽しい機能も多い。大きな液晶を搭載した割には少々情報量に不満を感じるものの,やはり半透過型TFT液晶ディスプレイの発色のよさ,視認性のよさは特筆ものであり,これだけでも本製品を欲しいと思う人は多いのではないだろうか。 EZweb@mail対応の折りたたみ端末では最軽量でもあり,cdmaOneの買い換えや新規購入を検討している人はぜひモックアップではなく実機でディスプレイのよさを確認してもらいたい。 [坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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