メールのフォルダ分けもできる@mail端末──「TT11」熟成を重ねたアドレス帳やメニュー周り最初,“最大1Mバイト”という大きなメールボックス容量や,700Kバイトという画像や着信音の保存容量に注意をひかれるが,熟成を重ねたソフトウェアの作り込みにも注目したい。 例えば“最強のメール”と呼ばれるEZweb@mailだが,ほとんどの機種は受信メールの自動振り分けはもちろん,分類するためのフォルダ機能さえ備えていない。このTT11は,@mailでもフォルダ分け機能を持ち,メモリダイヤルで「どのフォルダに振り分けるか」という自動振り分けの設定も可能だ。
@mailの添付機能も十分に活用しており,アドレス帳やスケジュール,マイカードを添付可能。データフォルダからは,画像や音楽を選んで直接メールを作成することもできる。 未読メールや伝言メモ,着信などがあった場合十字キー部分が点滅して知らせてくれる「お知らせランプ」機能は前述した。このときに十字キー中央のボタンを押すと,「お知らせ一発メニュー」が表示される。メールや不在着信などがあった場合,ここから集中的にチェックできる。不慣れなユーザーでも,とまどうことなく必要な作業を済ませられる素晴らしい機能だ。
電卓機能こそないものの,アクセサリーが充実しているのもTT11の特徴だ。
文字の表示は独特だ。入力時の8文字×6行モードと,閲覧時の10文字×9行モードを「#」キーで切り替えられる。切り替えも高速で,「入力時は大きな文字で,閲覧時は一覧性の高い小さな文字で」と,うまく使い分ければ便利な機能だ。
文字入力・かな漢字変換機能は,40文字まで一度に入力できる連文節変換機能を備えており,変換も的確。豊富なメモリ容量を活かしてか「9万語の辞書機能」を謳っており,口語にも強い。しかし変換候補は一覧表示されず,求める漢字が一発で出なかった場合は手間がかかる。 文字入力時は大文字/小文字変換キーこそないが,絵文字や記号をボタン1つで表示でき,さらに1行表示か全画面表示かを切り替えることができる。ただしレスポンスの面では,メインのメニューは快適に操作できるのに,文字入力時は少々もたつく感じがするのは残念だ。 東芝製の端末は,目立った機能こそ少ないものの,使い勝手のいいソフトウェアのおかげで,根強いファンも多い。目先のスペックに惑わされず,快適に携帯電話を使いたい方に特にお勧めだ。
[九条誠二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |