News | 2003年8月2日 07:14 PM 更新 |
8月2日に行われたMSIのイベントは、アキバのイベント会場として、いまや定番となったPRONTO リナックスカフェ 秋葉原。MSIから飲み物が無料でサービスされるイベント会場には、カウンターやオープンデッキで寛ぐ「アキバウォーカー」も数多く来場していた。
イベントの主役は「MSI MEGAキャンペーン2003」というタイトルが示すように、前日の8月1日から店頭販売か開始された「MEGA PC」。会場にはミニコンポ風デザインのMEGA 651が20台も並び、どことなく「品のいいオーディオショップ」の雰囲気を醸し出している。
イベントのサブタイトルに「正直、待たせてスマンかった」とあるように、MEGA PC自体は今年の3月のCeBITでサンプルが紹介され、4月には販売を開始する予定と言われていたが、それ以来ずっと沈黙を守ったまま。ボーナス商戦直前にようやく評価用の試作機が出回ったものの、製品の店頭販売は夏休み商戦にようやく間に合った感じだ。
イベント会場で行われた「プレス向け新製品発表会」(といいながらも一般ユーザー入場OK)では、発売されたばかりのMEGA PC「MEGA 651」(mPGA 478対応マザー搭載)といっしょに、MEGA PCのSocket A対応バージョンが初披露。
これまで、Socket A対応バージョンはMEGA 651と同じデザインの色違い(オレンジのMEGA 651に対してこちらはグリーン)とされてきたが、今回紹介された試作品では、真ん中のチューナー部分が大きく変更された。ボリュームノブは右側に移動し、プレイヤーコントロールボタンはボリュームノブと対象になるようにデザインされている。
左右対称のデザインや、アクセントだったサイドと真ん中の「カラーバー」がなくなったことなど、MEGA 651の特徴だった「ミニコンポ風」デザインから、ちょっと方向性が変わってしまったあたり、評価が分かれるところかもしれない。
MEGA 651も、これから登場するSocket A対応MEGA PCもベアボーンなので、ユーザーが自分でCPU、メモリ、ドライブ、HDDを準備しなければならない。小さなキュープ型PCなので、搭載できるCPUが気になるところ。
MEGA 651も発表当初は「Pentium 4/3.06GHz対応」と言われていたが、現在市販されているパッケージには「Pentium 4/2.80 GHz」までの記述が。記者発表では「自分の責任でちょうどいいCPUを考えてください」と述べていたが、個別に質問してみると「2GHz台の前半で抑えておいたほうが無難でしょう」と返事が返ってきた。ちなみにSocket A対応MEGA PCは「Athlon XPの2000番台前半ぐらいまで」とのこと。
イベントではMSI初のノートPCも紹介された。一見スレートタイプのTablet PCに見えるが、感圧式の液晶ディスプレイを搭載した普通の1スピンドルノートPC。OSもコストがかさむ「Windows XP Tablet PC Edition」ではなく「Windows XP Home Edition」をインストールしてある。
CPUにはCrusoe TM5800/1GHzを搭載し、ディスプレイ解像度は800×600ドット、重さは約1.4キロ。インタフェースはUSB 2.0、IEEE 1394、VGA、LAN、モデム、PCカード(TypeII×1)に無線LAN(IEEE 802.11b)と充実している。
気になる価格は、現在のところ13〜14万円程度になる予定。「外付けのキーボードにOSのライセンスを考えると本体価格は結構安い」というのがMSIの弁だ。
このほかにも、先日発売されたヒートレーン採用のファンレス「大型」ビデオカード「寂」シリーズの実物紹介や、USBスティックメモリ型MP3プレイヤー「MEGA STICK」などが登場したMSIのイベント。
アキバ会場では残念ながら8月2日の一日だけだが、来週8月9日には名古屋の大須で行われる予定。今回展示された試作品の量産バージョンも登場するらしいので、名古屋ユーザーには「一見の価値アリ」だ。
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[長浜和也, ITmedia]
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