ユーザビリティが向上した、デジタルAVライフを楽しめるノートPC――dynabook EX1(2/2 ページ)

» 2004年01月19日 18時52分 公開
[平澤寿康,ITmedia]
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ハードウェアスペックはそれほど大きく変更せず

 EX1シリーズのハードウェアスペックは、基本的に前モデルを踏襲しており、大幅に変更されている部分はほとんどない。

 最上位モデルは前モデル同様、モバイルPentium4/2.20GHzのままなので、前モデルと比較してほとんど性能向上は見られないだろう。ただ先ほども述べたように、他の3モデルはモバイルCeleron/2.20GHzから2.40GHzにパワーアップされたので、多少の性能向上は見込めるだろう。

 チップセットはIntel852GMで、グラフィック機能はチップセット内蔵機能が利用されている。2D描画に関しては問題ないレベルだが、3D描画機能に関してはほとんど期待できない。3D描画のゲームをプレイするにはかなり心許ないといえる。

 HDDの容量は、最下位のモデルが40Gバイトで、それ以外のモデルが60Gバイトとなっている。TV録画のことを考えると、上位の2モデルには100Gバイトを超えるHDDを搭載してもらいたかったところだ。

 光学式ドライブは、最下位のモデルがDVD-R/RWドライブで、それ以外の3モデルはDVD-R/RWとCD-R/RWのDVD Multiドライブを採用している。記録型DVDを全モデルでサポートしている点は大いに評価できる。

右側に用意されているDVD Multiドライブ

 無線LAN機能は最上位モデルのみ標準搭載されており、IEEE 802.11b/g両対応へと強化されている。ただし、それ以外の3モデルでは無線LAN機能は搭載されず、オプションも用意されていない点は残念だ。

気になるタッチパッドの使い勝手

 キーボードは、日本語87キーでキーストロークが2.7ミリ、キーピッチが19ミリとなっている。タッチはやや軽い感じがするが、キーサイズや配列に特殊な部分はなく、快適な入力が可能だった。

採用されているキーボードは日本語87キーでキーストロークが2.7ミリ、キーピッチが19ミリ

 ただし、タッチパッドの操作性に関してはやや気になった。それは、昔の静電感知式のタッチパッドのように、操作時にマウスカーソルがあちこちに飛んでしまい、非常に操作しづらいという点だ。

 今回試用したのは試作機なので、今後はチューニングが施されると言うことだが、最近のdynabookのタッチパッドでは、同様の声をよく聞く。おそらくドライバのチューニング不足などといった問題が原因にあると思われる。製品版ではきちんと機能することを期待したい。タッチパッドの使い勝手が気に入らない場合は、添付されている光学式マウスを利用するしかないだろう。

 dynabook EX1シリーズは、前シリーズと比較してハードウェアスペックが大きく向上しているわけではないものの、使い勝手という部分では様々な点で向上している部分が見られる。特に、クイックプレイ機能は非常に便利に使えるはずだ。

 重さが3.1kg前後なので、持ち運んで使うという用途には向いていないし、搭載するCPUの性能を考えるとメインマシンとしてもやや厳しいだろう。しかし、AV機能の充実したセカンドマシンと考えれば、非常に重宝するはずだ。

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