VT900/8Dは、「AVクリエイトPC」というコンセプト通り、AV機能が充実している。23インチのワイド液晶ディスプレイならば、迫力あるDVD Videoの映像が楽しめるだろう。
なお、本体にTVチューナーを搭載しており、液晶ディスプレイ単体でのTV視聴が可能になっている。
パソコンで表示できる最大解像度は1280×768ピクセルのWXGAで、約1677万色のフルカラー表示が可能だ。親画面の中に子画面を表示するピクチャーインピクチャー機能もあるので、裏番組を見ながら、気になるシーンだけ切り替えることも可能だ。
スピーカー部分はおなじみのフラットパネルスピーカー「SoundVu」(5W+5W)で、ディスプレイのスタンド側面にサブウーファ(6W)を内蔵しており、迫力あるサウンド再生が可能になっている。
ディスプレイ側に用意されるインタフェースは、先ほど述べたUSB2.0×3のほかに、DVI-D、ヘッドフォン出力×1、TVアンテナ入力×1、TVアンテナ出力×1、D4入力端子×1、Sビデオ×2、コンポジットビデオ×2、ライン入力×2、ステレオライン入力×1と豊富だ。
D4端子によって、HDTVの「1080i」や「720p」に対応した民生用プレーヤーを接続すれば、プログレッシブ表示によるちらつきのない画面で映像を楽しむことができる。
液晶ディスプレイのサイズは、幅660×奥行き220×高さ469ミリと大柄なので、机やパソコンラックに置くと、相当なスペースを占有してしまう。液晶ディスプレイ用にリモコンが付属しており、離れた場所から操作できることを考えても、やはりリビングに置いて利用するというシーンが向いている。
そのためか、非常に静音なマシンに仕上がっており、通常時の動作音はほとんど気にならないレベルだ。同社には「VALUESTAR TX」という静音性に優れる水冷システムを利用したモデルが存在するが、それに遜色ないレベルの静音性を持っている。
VT900/8Dは、記録型DVDドライブを搭載するHDDレコーダー、23インチのワイド液晶テレビ、スリムデスクトップという3つの機能を集約できる製品だ。価格は高めだが、ホームサーバにもなるので、AV関連の機能をひとつにして楽しみたいなら、このマシンはおすすめだろう。
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