拡張性・メンテナンス性の高い、AV機能重視のキューブ型PC――ソーテック Afina AC 4280AR(3/3 ページ)

» 2004年03月17日 16時30分 公開
[平澤寿康,ITmedia]
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 ハードディスクはシリアルATA仕様の160Gバイトドライブを標準で搭載し、容量面、パフォーマンス共に十分満足できる。また、光学式ドライブには、DVD-R4倍速、DVD-RW等倍、DVD-RAM3倍速での書き込みに対応したDVD Multiドライブを採用し、幅広いDVDメディアをサポートする。

 オンボード機能は、100BASE-TX対応LAN、サウンド、チップセット内蔵のグラフィック機能などだ。PCカードスロット(TYPE II×2またはTYPE III×1)、SDメモリーカード/メモリースティック共用スロット、IEEE1394ポートも標準で用意されている。

前面にはUSB2.0×2、IEEE1394×1、ヘッドホン端子×1、S/PDIF出力端子(角形)×1を配置
背面はUSB2.0×4、アナログディスプレイ出力(ミニD-Sub 15ピン)、LANポートなどを配置

 また、ハードウェアMPEG2エンコーダ搭載で、ゴーストリデューサーなども搭載する高画質仕様のテレビキャプチャーカードも標準で搭載されており、テレビ録画も標準で楽しめる。

採用されているTVチューナー付きビデオキャプチャカード。ConnexantのハードウェアMPEG2エンコーダ「CX23416」を搭載している
付属するリモコン。DVDやTV視聴、CD用に利用できる

 このように、仕様面はかなり充実しているが、不満がないわけではない。メインメモリの搭載量が、標準でPC3200 DDR SDRAMを256Mバイトと若干少ない点は気になる。しかも、256MBのDIMMモジュールが1枚のみ搭載されているため、標準仕様では、メインメモリはシングルチャネルでの動作となってしまう。

 今回、試しに手持ちの256MBのPC3200 DDR SDRAMを増設してベンチマークテストを行ってみたところ、やはり標準仕様よりもかなりのパフォーマンス向上が確認できた。ソーテックのオンラインショップのBTOオプションでは、メインメモリの増設が可能なので、できれば購入時に増設しておきたいところだ。

PCmark04のベンチマークテスト結果
3Dmark2001SEのベンチマークテスト結果

 メーカー製として初のキューブ型PCというイメージの強いAfina ACシリーズだが、しっかりとした基本性能や、高いメンテナンス性や拡張性などを見ると、よくあるキューブ型ベアボーンとは次元の異なる、高い魅力を持つキューブ型PCと言ってよいだろう。

 ソーテックダイレクトでの本体価格も12万9800円と、価格的にも十分納得できるため、省スペースPCの購入を考えている人にはもちろん、キューブ型ベアボーンを利用したPCの自作を考えていた人にも、十分おすすめできるマシンである。

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