アナログテイストいっぱいのミニチュアデジカメ――ローライフレックス ミニデジ(2/4 ページ)

» 2004年07月20日 08時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 背面側には3つのボタンが並ぶ。唯一デジカメらしいところだ。

 底面はそのまま外すと中に電池とSDカードスロットが。電池はCR2というカメラ用のリチウム電池である。

 上面は跳ね上げると中に1.1インチの液晶モニタがある。強引に「上から覗き込んで撮る」という二眼レフカメラの特徴を残したといってよい。しかも液晶モニタも正方形だ。

 ちなみにミニデジのデザインのベースとなったのはRolleiの「Rolleiflex 28F」という二眼レフカメラ。二眼レフというのは上下2つのまったく同じレンズを装備し、上のレンズはファインダー用、下のレンズは撮影用と使い分けるシステムのこと。上のレンズから入った光はカメラ上部にある大きなスクリーンに裏から投射される。だから撮影するときは上から覗き込む形になる。

 フィルムのサイズは6×6で正方形だ。だからミニデジの液晶モニタも正方形だし、撮影画像の1200×1200ピクセルの正方形なのである。

 このようにダミーのボタンもたくさん残しつつ、二眼レフカメラのテイストをミニチュア化してデジカメを組み込んだのだ。

唯一デジカメらしいところが背面。3つのボタンが並ぶ。撮影時は、中央のボタンが50Hz/60Hz切替、右のボタンが撮影解像度切替。他に撮影時に設定できる項目はない。再生時は、左のボタンが削除(もう一度押すと全削除)、残りのボタンがコマ送りとなっている。
撮影時は上部を跳ね上げて上から液晶モニタを覗き込むスタイルになる。クランクもこのように開いて回転させる
底面を外すと、バッテリー(CR2)とSDメモリーカード/MMCカードスロットがある。USBコネクタなどはないので、撮影が終わったらカードを取り出してパソコンに読み込ませるしかない
上部の蓋を跳ね上げると、中には1.1インチの小さな正方形液晶モニタが現れる。これは再生モード時だが、これを観てもわかるように解像度は低く、輝度もあまりないため、明るいところでの視認性はよくない
蓋の中央部を跳ね上げると穴が空き、スポーツファインダーとして使える。正面から撮りたいときはこうして穴を覗いて撮るわけだが、もちろん構図はかなりアバウトになる

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