以上の事前調査を踏まえ、今回用意した機材は以下のとおりだ。
コンテスト参戦用システム構成 | |
マザーボート | P5GD2 Premium |
CPU | Pentium 4 550(3.40GHz) |
メモリ | DDR2-533 512MB×2(ELPIDA) |
HDD | Seagate Barracuda 7200.7 ATA100 |
グラフィックスカード | ASUS EAX800XT(RADEON X800 XT) |
まずは、コンテスト参加用パーツの写真を撮影する。ASUS製マザーボードである証として、パッケージの「ASUSロゴ」あるいは「AI proactiveロゴ」そして「製品名」、マザーボードは「LGA775」。これらが納まる写真を撮影することからはじめよう。
写真撮影が完了したら次は組み立て。LGA775搭載マザーを使った自作が始めてなら、製品マニュアルやパンフレット、あるいは関係するウェブサイトなどを参考にソケットのピンを傷つけないように作業を進めよう。
PCを組んで、OSとドライバのインストールが完了したら、まずは標準設定でのスコアを記録しておきたい。BIOSもデフォルト(初期設定値)、Windows XP側のセッティングもデフォルトの状態だ。筆者がその時点で行ったときのスコアは以下のとおりだ。
ベンチマークソフト | スコア | 基準点との差 | |
PCMarks | 5192 | PCMarks | 392 |
CPU ALU | 9930 | MIPS | 930 |
CPU FPU | 4088 | MFLOPS | 404 |
CPU FPU iSSE | 7113 | MFLOPS | 378 |
Memory Integer | 4732 | MB/sec | -168 |
Memory Float | 4733 | MB/sec | -167 |
システムのテストであるPCMark ScoreやCPUに関しては良好、若干メモリが弱いようだ。コンテストに応募するとなれば、ASUSの独自機能やオーバークロックを駆使してできるだけハイスコアを目指したい。ここからは地道な作業でセッティングを詰め、コンテスト用のスコアを追求していこう。
まずは、筆者がオーバークロックでいつも「おまじない」的に行っている細かな設定から。効果的なテクニックを期待されているユーザーには怒られそうだが、ここで紹介する手段の効果のほどは、ほとんど誤差の範囲。しかし「まずは環境整備から」という観点から紹介したい。
最初にBIOSとドライバのバージョンを確認する。最新版が最高のパフォーマンスを出すとは限らないが、チューニングが進んでいることは確か。とくに最近のグラフィックスカードはドライバによってスコアが大きく変わることが多々ある。
また、マザーボードのオンボード機能から、動作に影響のない機能をBIOSからDisableにする。これはオーバークロックを行うときに、高クロック環境がこれら機能に影響しないように、と想定したものだが、効果のほどは不明。必要最低限を除き、GbEやIEEE 1394などすべての機能を切り離してみた。
Windows側の設定も詰めてみよう。例えばコントロールパネル→システムの「パフォーマンス設定」を「パフォーマンス重視」に設定することもひとつだ。そのほか細かな設定を挙げてみると、「デフラグ」でHDD性能の向上を図ったり、不要なサービスの停止や壁紙を使用しないなどで、メモリ領域を開放することも効果が見込めるかもしれない。
(ようやくASUS基準クリアして、コンテストに参加できる目処がついた筆者。次回は本格的なチューニングテクニックと、自分の記録を掲示板に登録する)
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