――具体的にどのようなタブレットPCがあるのか教えてください。
小池 現在タブレットPCを出荷しているのは、NEC、富士通、東芝、日本HP、日本エイサーの5社です。各社のタブレットPCは特徴が全く異なるので、ユーザーの用途に応じて選んでもらう形になります。ただし、富士通だけは企業向けのみとなっています。一般ユーザー向けの製品については、現在交渉中の段階です。
――アプリケーションにはどのようなものがあるのでしょうか?
小池 バンドルアプリケーションでは、東芝のタブレットPCに搭載されている「Office OneNote 2003」が非常に便利です。市販アプリケーションでは、エイリアスシステムズのペイントソフト「SketchBook Pro」や、セルシスのマンガ・イラスト制作ツール「COMIC STUDIO」シリーズですね。もちろんこれらのソフトは通常のPCでも使用可能ですが、タブレットPCと組み合わせて使うと使い勝手がとても良くなります。実際にタブレットPCを購入するユーザーの多くが一緒に買って行かれます。
――タブレットPCについての今後の見通しなどがあれば教えてください。
小池 以前とは異なり、タブレットPCも価格がどんどん安くなってきているし、マイクロソフトも手を緩めずに機能の改善や強化を続けています。将来、ノートPCと価格が近くなってくれば、再びタブレットPCの時代がやってくるのではないかと思います。
そうなった時には、うちが唯一のタブレットPC取り扱い店ではなくなってしまうのでしょうが、そうなればそうなったで、これまでのノウハウを生かしてまた別の売り方を考えていきたいと思います。タブレットPCはまだまだこれからですよ。
一通り小池店長の話をうかがったあと、実際に各社のタブレットPCを触ってみた。最初のうちは操作に戸惑うが、店員のアドバイスを受けながら操作すると文字変換なども簡単に行えた。特に文字認識についてはかなり正確で、適当に書いた文字もあっさりと認識してくれる。
各機種をあれこれと触っているうちに、帰る頃にはすっかりどこのタブレットPCがいいか、などと考えるようになっていた。
タブレットPC恐るべし。
ちなみに著者がほしいのは、デザインも好みの日本HP製モデルだ。
タブレットPCをあれこれ触ってみて感じたのは、やはり、初代モデルから比べると格段に機能面が強化されている点だ。価格も若干割高だった当時と比べると、購入視野に入れられるところにまで落ちてきている。
予算20万円前後でノートPCの買い替えを検討しているユーザーなら、十分検討に値するだろう。
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