デコードチップには、従来モデルと同じ米SigmaDesignの「EM8620L」を採用しており、対応する動画、音声フォーマットにも変更はない。なお、「AVLP2/DVDG」の初期出荷バージョンで一部WMV-HDで音声が再生できない問題が発生していたが、当然ながらクリアされていることを確認した。
ネットワークプレーヤーとしての機能は、WMV9対応製品はデコードチップが共通ということもあり、他社製品とほぼ同等だ。DivXやXvidフォーマットでは、“早見”“早戻し”時に若干の待ち時間が発生し、DivXやXvid、WMVでは秒4〜5コマ程度のコマ送り表示となるが、これはデコードチップの仕様。ビデオ出力(S、コンポジット)が専用ケーブル経由となるため、干渉に若干の不安があったものの、わざと両方にケーブルを接続してみても、とくに信号干渉と思われる症状はみられなかった。
タイトル一覧などにも大きな変更はない。パソコン側のサーバソフトが「AVeL Link Server」と「AVeL Link Advanced Server」(今回は付属の1.5ではなく、Webサイトで公開しているVersion 2.0を用いた)で若干画面レイアウトが異なる点は気になるが、ページ送りはどちらも早見、早戻しボタンで行えるなど、操作性の統一は図られている。
バージョンアップした「AVeL Link Advanced Server 2」ではウォッチフォルダ機能が追加され、複数のフォルダを監視可能(つまり再生対象にできる)になった。
これまで1台のPCで複数のフォルダに分散したコンテンツを再生するには、よりサーバ機能としてはベーシックな「AVeL Link Server」を利用する必要があったのだが、「AVeL Link Advanced Server 2」で完全に置き換えることも可能になったようだ。また、複数のパソコンをサーバとする場合など、サーバソフトを一元化できれば操作性が統一できるというメリットも生まれた。
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